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story48 ページ9

「沖矢さんがですか?」

ええ、と頷き、ごちそうさまでした、と手を合わせる沖矢さん。シチューはキレイに食べられていた。

沖矢さんが、波土禄道のファン? 波土禄道って確か、ロックミュージシャンじゃなかったっけ?
沖矢さんってロックなんか聞くんだ……。
それとも______何か、他に理由が?

「沖矢さんってロックなんか聞くんですね。なんか意外」

「そうですか? 聞きますよ。Aさんこそ、波土禄道のファンだったんですね」

「私は園子ちゃんたちに誘われたんですよ。折角の機会だから、有名人を拝んでおこうかと思って」

「なるほど」

沖矢さんが私の言葉に頷く。

「ごちそうさまでした。美味しかったです」

「それは良かった。ところでAさんは、お酒はお好きですか? よければ今晩、ご一緒にどうです?」

「別に構いませんよ」

あっさり了承した私を、沖矢さんは少し驚いた顔で見つめる。

ふっ。私を酔わせてイケナイ事をしようとしているのなら、残念だが計画は失敗だ。私は相当にお酒が強いので、人前では決して酔わない。
なので同居人の男と二人、夜中に酒を飲んでも全く支障はない。

「じゃあ、シャワーを先にどうぞ。私は洗い物を片付けますから」

作ってもらったので洗い物くらいはしようと、立ち上がる。

「結構ですよ。レディファーストです。シャワーはAさんから」

「ダメです。こればっかりは譲れませんよ。してもらってばかりは申し訳ないです。これから同居するんですから、お互いに出来ることをやりましょ」

私の言葉に沖矢さんは、それならと軽く頷いた。

「お先に失礼します」

「ええ。ごゆっくり」

ああ、そうだ、と沖矢さんが振り返って呟くとずんずん近づいてきた。驚いた私はじりじりと後ろに下がる。え、なに? 今度はなに?

しかし後ろは台所。私の腰はどん、と台所の棚にぶつかった。これ以上後ろにはさがれない。
沖矢さんが、手を伸ばす。

「ゴミ、ついてましたよ」

私のシャツの肩を軽く払うと、沖矢さんはさっさとリビングを出て行った。
私はというと、完全にキッチンの床に座り込んでいた←

や、やばかった。普通に襲われるかと思った。
いやでもよく考えたら、沖矢さんみたいなイケメンが、私なんかを襲うはずがない。むしろそんな被害妄想をして申し訳なかったくらいだ。すみません。

はぁ、と溜め息をつき食器を洗い始める。
くそう。年下の大学生に振り回されるなんて。

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みそ - 沖矢さんにめっちゃキュンキュンされます…この作品を作って下さって本当にありがとうございます!!9も頑張ってください! (2018年2月12日 0時) (レス) id: f05c3c7162 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます!! 頑張って更新します! (2017年12月13日 7時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
百合 - すごく面白いです(*^-^*)続きが気になります!頑張って下さい!(*´∀`) (2017年12月12日 23時) (レス) id: 664152f9a6 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - ムーンさん» 毎日読んでくださりありがとうございます!! 一位なんて嬉しい!! これからも頑張ります! (2017年12月9日 21時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 毎日毎日更新されたのを楽しみにしながら見てます!この作品今のところ私の好きな名探偵コナン夢小説1位です!!これからも続編頑張ってください! (2017年12月9日 20時) (レス) id: 257ddb25d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2017年12月6日 23時

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