トリップしたらシルバーブレッドが敵だったなんて聞いてない2【名探偵コナン】

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部屋のベッドに腰掛け、私は目をつむる。


他にも。安室さん。あの青年はどうしてアカイシュウイチを知っていた？
そういえば、安室さんと沖矢さんは仲が悪そうな印象を受けた。いや。単に仲が悪いだけでなくて＿＿＿＿＿。

そういえば、安室さんにアカイシュウイチのことを打ち明けた時。彼はどんな表情をしていたっけ？

そんなことをふと思ったとき。
私の頭に衝撃が走った。
突拍子もなさすぎて、到底信じられない仮説。でももしそれが本当だとしたら、全てが説明のつくような＿＿＿＿＿。


「殺したいほど憎んでいる男が、レフティなだけですから」

そう言って沖矢さんを見つめる安室さんの目。
沖矢さんは左利きだった。

「そのハイネック、今すぐめくりたい衝動にかられますが……」

ハイネック？ めくりたい？
ハイネックの下に何かあるのか？

沖矢さんは、いつもハイネックを着ている。どうしてだろう。

「アカイシュウイチ……私が探しているのはアカイシュウイチです」

私が安室さんに初めて打ち明けたあの日、安室さんの目に浮かんでいたのは、驚愕だけではなかった。

怒りだ。
安室さんはアカイシュウイチを憎んで、恨んでいる。

殺したいほど憎んでいる男。そう言った時の安室さんの瞳は、あの時と同じだった。

「いづれまた……」

そうだ。沖矢さんと話している時、いつでも彼はその瞳の色を浮かべていた。


沖矢さんは、もしかして……。

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