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story67 ページ28

安室side

車に戻って変装を解くとすぐに、ベルモットは興味津々といった感じで僕の顔を覗き込んだ。

「ねえ、あの彼女、いったい何者?」

「あの彼女? 誰のことです?」

あの彼女____というのが、誰のことを指しているかはすぐに分かったが、あえてとぼける。

「亜土村藍里____だっけ? それとも……」

バックミラー越しに、チラリと僕の顔を伺うベルモット。

「A、さん?」

やっぱり聞かれていたか。
しかしベルモットが知らないということは、彼女が組織のメンバーであるという可能性は格段に低くなった。
もっともどうして偽名を名乗っていたのか、アカイシュウイチを探しているのかはまだ不明なので、全く油断はできないが。

「随分、ご執心みたいだけど?」

「そうですか? ただの知り合いですよ。コナン君のシャーロッキアン仲間とかで」

コナンの名前を出せば、ベルモットは何か言いかけたが、結局はそれ以上続けることはなかった。
彼女には、毛利蘭とあの江戸川コナン少年という弱点がある。
コナンの名前を出せば、少しは大人しくなるだろう____そう思ったのだが。

意趣返しのつもりなのか。
彼女はふん、と鼻を鳴らして僕の横顔をジロジロと見つめた。

「彼女、あなたがしつこく調べてる、アカイシュウイチと何か関係でも?」

「_____!!!」

この女はなかなか鋭い。
その少し小馬鹿にしたような美しい微笑が、Aと重なる。

「あなたには関係のないことですよ。あなたやあなたのエンジェルに影響はないので、ご心配なさらず」

「そういうことにしておくわ」

ベルモットが、くすくすと笑った。

再び別人に変装したベルモットを米花駅で降ろし、僕はそのまま車で風見に電話をかける。

「……もしもし、風見。例の彼女の件、どうだった?」

『降谷さんに言われた、その女、やはりこの世には存在していませんでしたよ』

電話口からら部下の風見のくぐもった声が聞こえる。

『七瀬Aという女性、降谷さんから探偵と名乗っていると聞いたので、各国のエイジェントや、その手の組織もあたってみましたが、それらしい人物は見当たりませんでした』

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みそ - 沖矢さんにめっちゃキュンキュンされます…この作品を作って下さって本当にありがとうございます!!9も頑張ってください! (2018年2月12日 0時) (レス) id: f05c3c7162 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます!! 頑張って更新します! (2017年12月13日 7時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
百合 - すごく面白いです(*^-^*)続きが気になります!頑張って下さい!(*´∀`) (2017年12月12日 23時) (レス) id: 664152f9a6 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - ムーンさん» 毎日読んでくださりありがとうございます!! 一位なんて嬉しい!! これからも頑張ります! (2017年12月9日 21時) (レス) id: b25d192faf (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 毎日毎日更新されたのを楽しみにしながら見てます!この作品今のところ私の好きな名探偵コナン夢小説1位です!!これからも続編頑張ってください! (2017年12月9日 20時) (レス) id: 257ddb25d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2017年12月6日 23時

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