探偵チームKZ事件ノート「さようなら、翼。」 (ページ4)

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さようなら、翼。❸ ページ4

学校が終わった後、私は着替えて若武の家に行く準備をした。
バックに事件ノートを入れ、自転車で家に向かった。
若武の家はクリーム色の家。
家の庭には、オリーブの木とか、レモンの木が生えている。
初めて来たとき、ひと目で若武の家だって分かったんだ。
すごくセンスのいい家だって思った。
家に着くと、家の横に、自転車が、停めてあった。
1台しか停めてなかったから、きっと私は2番目に着いたんだ。
その自転車には、私は見覚えがなくもなかった。
うーん、どこで見たんだっけ…。
ま、いいや。書斎に行けば分かるし。
若武の家のノッカーを使い、島崎さんに入れてもらう。
書斎のドアを開けると…なんとだれもおらず。
え、日にち、間違えたとか？
考えて、首を振る。
そんな事ない、小塚君は今日って言ってたもの。
私は私専用の机へ向かった。
準備でもしていようと思って。
皆んな早く来ないかなと思ったその瞬間っ‼
それまで、向こうを向いていた椅子が、ひとりでに回り始めたんだ。
ゾッとして、その椅子が半回転し、こっちを向かないうちに私は目をつぶった。
怖くて。
こんな時、誰かいてくれたらいいのに。
忍だったら、妖気とかを確かめて、やっつけてくれるのに。
あああ、どうしよう⁉