No.2 出逢い ページ3
──キーンコーンカーンコーン──
しまった……
今日は寝坊してしまった
急いで顔を洗って朝食を済ませた
どうやら、メイクの時間には間に合ったらしい
ス「今日はピエロ君バタバタしてたね?」
『?!』
矢張り、バレてたか
隠し事は彼女には無駄かもしれない
今から朝練習
今日はいつもに増して憂鬱だ
何となく憂鬱
・
・
・
・
そして本番
今夜は或る出来事があった
僕が一番最初に正面としている方向の客席
1番前の丁度真ん中辺りの席に坐ってた赤毛の女の子
何故か泣いていた
僕は彼女を元気づけようと帽子から花を出した
それでも泣いている
今度は玉乗り
ド派手に転んだ
みんなは笑ってるのに彼女は泣いている
駆け寄って顔を覗き込んだ時に彼女が
「如何して嘘ついてるの?」と言った
衝撃の余り僕は立ち尽くしていた
僕は驚きのあまり気絶した
霞む意識のなかでお客の笑い声と彼女の声がした
本当に気絶したのに皆は嗤ってる
彼女は身を乗り出して僕をみていた
そこで記憶は途絶えた
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作者名:女武将信長 | 作成日時:2017年4月11日 0時