No.12 散髪 ページ13
床屋に着いた
「いーらっしゃいませ〜! 今回はどのような髪型で?」
個性の強い店主だ
「髪の色を落として、彼に似合う髪型にしてちょうだい」
モンゴメリが云った
確か僕は君に任せると云ったが……
「わ〜かりました!」
此奴は此奴でクセが強い
「お客様〜 敏感肌ですか〜?」
「い、いいえ」
やっぱり、此奴についてけない
「これから、髪の方を脱色していきますね」
少し乱暴に倒された
脱染剤を染み込ませ髪を揉みほぐした
その手付きは繊細でまるでハープを奏でるようだ
脱色が済んだらすすぎ
そしてシャンプー
またすすいで、髪を乾かした
その次が店主の腕が試されるカット
「ご職業は何を?」
「ピエロをやっています」
「成る程……判りました。ありがとうございます」
その時は何故か真面目な口調だった
まずはパーマが解かれた
その間に鏡越しでモンゴメリを見た
退屈そうに足をぶらぶらしていた
此方に気づいたのか微笑んだ
僕も微笑み返した
口パクで話しているうちに散髪が終わった
店主が思ったのか元の金髪じゃなくブラウンになった
髪は切った筈なのに無造作ヘア
やっぱり、この店主判らない
「良いじゃない!似合っているわよ!」
君がそうゆうなら別に良いかな?
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作者名:女武将信長 | 作成日時:2017年4月11日 0時