No.11 外出 ページ12
『……とゆう訳で髪型を変えたいのですが』
「良いと思うよ。別に髪型に規則は無いし」
団長が云う
許可は貰えたが、どんな髪型がピエロらしいのな?
「君が好きなようにしてくると良い。だって君の髪なのだからね」
『判りました……。失礼します……』
団長室を後にした
そうは言ってもどんな髪がいいのかな?
パーマが少し抜けたオレンジの頭で街を歩く
「あー! まま! ピエロさんだよ」
無邪気な子供が僕を指して云う
「そうね、ピエロさんだね〜」
なんとも微笑ましい家族なんだ
僕の家族は──
「如何したの? 赤鼻くん」
『モンゴメリ……?』
少し離れたところにいた
「仔猫のように震えていたわよ。如何かしたの?」
そう云って歩み寄った
『君には敵わないよ……。もう好きにしてくれ』
呆れたように云った
僕が行く先々にいるのだからね
そりゃ敵わないさ
「なら、私の友達になってくださる?」
『あぁ、いいとも』
ルーシー・モード・モンゴメリ
君には一生敵わないね
「それで、どうして仮面を付けていないの?」
『オフだからね。君と会うなら仮面を付けてたかもね』
「どうして?」
だんだん面倒になってきた
『なんとなく』
「今日は何方へ?」
『床屋……。髪型を変えるためさ』
溜息をついてから云った
『でも、肝心な髪型が決まっていない。決めてもらっても良いかな?』
モンゴメリは手を合わせて満面の笑みで云った
「もちろんよ!!」
その後にどんな髪型が良いかなベラベラ云っていたが聞いてなかった
「やっぱり、てっぺんハゲよ!」
『それは無理』
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作者名:女武将信長 | 作成日時:2017年4月11日 0時