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親たちはAを気遣い、部屋を出ていった。
再び、ドラコと二人きりになったAはドラコに言う。
「見せたくなかった。汚いね」
ドラコは「そんなことない」と否定した。
「汚いって言ってよ。中途半端に優しくならないで！ 学校でも意地悪なら今も意地悪なドラコでいてよｯ！」
今度はクロッカスの花を吐いていた。
花弁の端は紫色で中央にいくにつれて白になる花はとても美しかった。
「出てってよ。帰ってってば！」
普段、大人しいAに怒鳴られたドラコは素直に出ていった。
「なんだよ、女ってあんなにコロコロ変わるのかよ」
階段を降りながらブツブツ呟く。玄関にはマルフォイ夫妻がいて、ドラコに「帰るぞ」と言った。
帰り道、ドラコは父に質問した。
「恋ってあんなに辛いの？」
マルフォイ氏は夫人と顔を見合わせて困った。
夫人はマルフォイ氏の代わりにマルフォイに目線を合わせて答えた。
「そうね、成就するまでが辛いのかもしれないわね」
「じゃあ、Aは花を吐くから苦しいのか？」
マルフォイ夫妻はドラコの純粋な質問に困り果てた。
「多分、病気のせいだ。聞いたであろう？ 片思いをすると花を吐く病気だ。この話はやめろ」
マルフォイ氏がドラコに冷たく放ち、スタスタとドラコと夫人を置いて歩いてしまった。
その時、ドラコは偉大な父にも分からない事がある事を知った。
٭•。❁。.*･ﾟ .ﾟ･*.❁。.*･٭•。٭•。❁。.*･ﾟ
レンゲソウ……私を想って
レンゲソウ……貴方と一緒なら苦痛が和らぐ
クロッカス……愛の後悔
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薫子(プロフ) - Aikuさん» ミスの指摘、ありがとうございますm(_ _)m 何か他にもあったら教えてください (2019年1月17日 22時) (
レス) id: 2423171da8 (このIDを非表示/違反報告)
Aiku(プロフ) - とても面白い作品ですね！あと、少し思ったのですが、もしかしたらルリウスではなくてルシウス・マルフォイだと思います (2019年1月17日 22時) (レス) id: 2ed775bb4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子 | 作成日時：2019年1月12日 23時
