推しがお仕置きされるのは避けたい！（2） (ページ40)

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72話ページ40

急いで美術室の扉を開けると槍を持って祷ちゃんを殺そうとした上原君の姿があった
上原「！！！なっ…なんで森野がここに…」
『なんか私がここにいるのが計算外みたいな反応するね！そんなことより祷ちゃんから離れて！』
私は上原君を祷ちゃんから離すため思いっきり蹴り無理矢理距離を離した
『(上原君には悪いけど…これが一番良い方法だと思う…多分…)』
そして私は素早く上原君の近くに行き護身用のナイフを首元に当てて脅した
『少しでも動いたらどうなるか…この先は言わなくてもわかるよね？』
いつも表情に出ない上原君が今は誰が見てもわかるくらいに青ざめていた
『なんで君がこんな事をしたのかはわからないけど…取り敢えず祷ちゃんを美術室の外に出すから…動いたらどうなるかわかっているよね？』
私はそう言って祷ちゃんを美術室の外(廊下)まで運んだ
『一応上着をかけておこ…』
私は羽織っているカーディガンを脱いで祷ちゃんにかける
『あっそうだ！もしものためにあれもしとこう』
そして準備が終わったので私はまた美術室に入った
『律儀に待ってくれたんだね』
上原「…動いたら何されるかたまったもんじゃ無いからな…」
『よくわかってんじゃん』
私は上原君の目の前にナイフを突きつけた
上原「！！！」
『本当は普通にお話したいけど…今の君は何をしでかすかわかったもんじゃ無い…それに最悪私が殺される可能性もある。そのリスクを減らす為にこうするしか無いんだ…許してくれ…』
上原「………わかった…」
『ありがと…それで単刀直入に言うけどなんで祷ちゃんを殺そうとしたの？それになんで私が来た事が予想外みたいな反応をしたの？』
上原「…１つ目の質問から答えるが…私が祷を狙った理由は…このメンバーの中で１番殺せる可能性が高かったからだ…」
『なんとなくわかった…祷ちゃんは保健室が開放された日からずっと１人で保健室にいることが殆どだった…だから狙いやすかったんだね…保健室なんて怪我をしなきゃ滅多に行かない…それに祷ちゃんと君には体格差があるから抵抗しても高確率で祷ちゃんを気絶させることができる…違う？』
上原「嗚呼…全部あっている…」