episode 7 ページ8
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私はディスプレイを凝視する。
画面上の人を目に焼き付けてから、隣の人に視線を移した。
……どう考えてもこの人だ。そういえば「うらたぬきさん」ってナレーションも言ってたな。
だったらますます、この人のことが分からないんですが？
「えっ、ハリウッド俳優！？主役！？」
「本当に知らなかったんだな……」
次々紹介されるうらたぬきさんの経歴に驚くばかりで、うらたぬきさんの独り言は聞こえていなかった。
脇役でオーディションを受けたにも関わらず端麗な容姿と類稀な演技力で主役に抜擢、その後も数々のハリウッド映画で主役を務め、それら全てが大ヒット。
間違いなく、最も輝いているハリウッドスター……。
ちら、と隣にいる本物を見る。
彼はそれまでと変わらず、何でもない顔でタピオカミルクティーをストローで啜っている。
「……や、やばいですね。そんなすごい人だったんですか」
「まあな」
「ふぇええ……」
あ、と思ったのとほぼ同時に、うらたぬきさんが大きく吹き出した。
「お前っ……ふぇええってなんだよ！」
「ち、違いますよ！ふーんとへぇえのどっちを言おうかなって迷いながら言ったんで、混ざっちゃって……」
「ふぇええー……」
私の真似をして、また吹き出す彼。
馬鹿にしやがって……私だって気付いたんだよ、訂正する前に笑わないでよ！
「……ていうか、この状況大丈夫なんですか？」
「あ？」
「いやその、俳優なんですよね？週刊誌に撮られてスキャンダルになったりしたらやばいんじゃ……」
口に出したことで心配が膨らんで、気持ちうらたぬきさんから距離を取ると、肩を引き寄せられて戻された。
「いいんだよ。俺、
それに、と、彼は少し腰を折って私の顔を覗き込んだ。
「堅いキャラやってっと、Aみたいな良い女に出会っても口説けねえしな」
口の端を上げて、本気なのか冗談なのか分からないことを言う。
それとも、これこそが口説き文句だったりするのだろうか。
「そうですか」
まぁ、どうでもいいけど。
「……ハッ」
うらたぬきさんが笑った。
信号が変わって、彼は私の手を取った。
「つーわけで、デート続けるぞ！」
明るい笑顔の前に、私は堪えきれない苦笑をできる限り浅くした。
「女を発見。準備は出来ている。……了解」
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エス(プロフ) - ノアさん» いやー！！続きが楽しみですね！一生付いてきます！これからと体は気をつけて更新ゆっくりでもいいので頑張ってください！それと続き編ありがとうございます！ (2020年8月27日 20時) (
レス) id: 3190ad61df (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ミルクショコラさん» 夏休みですか！最高ですよね！！短いのは残念ですが、是非とも満喫してください^^* (2020年8月27日 18時) (レス) id: 17af415a1e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - エスさん» そう言っていただけて嬉しいです！私もどうなるかわかりません笑 これからもお付き合いくださると嬉しいです！ (2020年8月27日 18時) (レス) id: 17af415a1e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 東雲さん» こちらこそありがとうございます！！長らくお待たせ致しました(汗) 続編移行したので是非これからもよろしくお願いします！ (2020年8月27日 18時) (レス) id: 17af415a1e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - わかさん» 私がきっかけなんですか！？めっちゃ嬉しいですありがとうございます……！これからも頑張ります！ (2020年8月27日 17時) (レス) id: 17af415a1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア
| 作成日時：2019年9月5日 19時
