二人で一人 ページ2
その様子を一番近く、そして一番遠い所から見守る少女。
青く透き通る瞳は儚げに揺れている。
そっと、何もない部屋の壁に触れる。
悲しげな瞳で。
震える体を両手で包み込んで。
目を瞑り、ゆっくりと立ち上がる。
ねえ、貴方は気づいているのかな。
もうレールは隣り合わせになったんだよ。
大切なものを、大切な人を、思い出してよ。
かけがえのない、大切な、大切な人達を。
お姫様はひと粒の涙を流すと、再びその場に座り込んだ。
加速して進む時間は。
金色のお姫様は。
一体、何を望み、何を求め、何を壊し、何を助け、何を果たしたいのだろうか。
それは、彼女自身すら分からない。
果たしてその答えを、漆黒の少女は知っているのだろうか。
否、知る訳がない。
だって…
二人は一人だから。
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夕黄 - 一話からずっつと読みました。とてもなけました。また作品を作ってください (2017年12月11日 19時) (レス) id: 81431dc03d (このIDを非表示/違反報告)
rain - 面白かったです!これからも更新頑張って下さい!無理はしないでくださいね! (2016年4月12日 17時) (レス) id: 6793ed2170 (このIDを非表示/違反報告)
エネ - 早く続きが見たいです。 (2016年4月10日 10時) (レス) id: dc9c94dfda (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - おもしろいです!更新頑張ってください (2016年3月5日 20時) (レス) id: 7df81c3a51 (このIDを非表示/違反報告)
akua(プロフ) - 紅妃さん» すみません打ち間違えです(汗)正確には午後6時です!教えていただきありがとうございます! (2015年5月16日 19時) (レス) id: 08055b1de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:akua | 作成日時:2015年4月20日 22時