脳漿炸裂ガール〜もう一つの卵〜

時間短縮？ ページ10

ハナ「...無理だよ、脱出なんて」

ハナがそう呟いた

田篠「無理かは、最後まで説明を聞いてからにしましょうね」

先生は幼い子供に言い聞かせるような口ぶりでハナのことを窘めた

ハナ「あ、すみません」

ハナは言うと後ろのマイカっちが「ウザッ」と言う言葉と舌打ちをした

マイカ「なら、さっさと説明お願いできないッスか？」

田篠「そう急かさないでください。まずは深呼吸でもして落ちついて」

貴「そうだよ。みんな、落ちつかないと何も始まらないから」

マイカ「一時間しかないんスよ、マイカ達には！なんでそんなにAっちは落ちついてるの！」

貴「こう言う場だからこそ落ちつくべきだと思うよ？」

田篠「そうです。それにすぐ済む話なんで」

田篠先生は楽しそうに笑って言う

田篠「先ほどの案内に、正しい会場がわかった方はこちらという文章がありましたね。まず、こちらという文字をタッチしてみてください。ガラケーの人はクリックしてください」

私はスマホなのでこちらという文字をタッチした

ウィンドウが開いて、１から５までの数字が出てきた

田篠「案内の中に選択肢が記載されていましたね。正しい面接会場だと思われるものの数字を選んでください。正解すると檻が開く仕組みとなっています。つまり面接会場が解除キーになっている訳です...『かいじょう』だけにね」

先生は「ククク」と笑っている

貴「せwんせwいwwあとでw一緒にww話しwましょうwwww」

田篠「いいですよ？そして、正解を入れれば檻が開く。しかし、不正解の場合は」

ブッブーと機会音が鳴り響く

その女の子は「わざとじゃないんです。ごめんなさい」といっている

そんな抵抗は虚しく飼育員は引き金を引いた

そうしてドサリと崩れ落ちた

田篠「良かったですね綾瀬さん、無駄な説明が省けましたよ」

時間短縮ですと悲しげもなくいう

田篠「わかりましたね、回答チャンスは一回ですから、慎重に」

不正解なら殺される

田篠「不正解の場合も安心してください」

田篠「今はデモストレーションの為に多めに発砲しただけで、通常は的確に急所を狙ってくれますから」

先生はそういい「バンッ！」と銃を打つ真似をした

モクハ「結局、運だのみってことか」

田篠「なんですか、城野さん」

モクハ「正解を引き当てる確率は五分の一。直感に従ってボタンを押すしかない......つまり、金の卵になるには『運』が必要。そういうことですか？」

田篠「君には解読力がないのですか？」

運試し？”ヒント”の文字→←面接会場、解除キー

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