記者会見 ページ4
カシャリカシャリとシャッターをきる音が狭い部屋に響く。
証明が近くて暑い。
空気が重い。狂ったような目をした報道陣が私を囲む。
「・・お騒がせして、大変申し訳ありませんでした」
私が頭を下げれば、また多数のシャッターがきられる。
悔しくて辛くて、それでも泣いてはいけない。
拳を強く握りしめて顔を上げれば、複数の記者から質問が投げつけられる。
「今回の熱愛報道は、先日Aさんが失踪した事件と何か関係があるのですか！？」
「いいえ。全く関係ありません」
「ライブ後雑誌の取材を断ってお相手の方とお会いしたそうですが、そのことに関してはどうご説明を？」
「ライブ後は久しぶりのライブと会って、体調も悪く夜遅くなったことから、疲れが出てしまいそれを助けてくれたのが、彼です」
「お相手の方と待ち合わせしていたと？」
「いえ。たまたま近くを通りかかったそうです」
記者の質問に淡々と答えられるのは、マネージャーの作ってくれていたカンペのおかげだろう。
フラッシュでめまいを起こしそうになりながらも、必死で口を動かす。
そして、最後の質問はやはり――・・
「お相手の沖田総悟さんとのご関係は？」
「――・・そッ、・・沖田さんは幼馴染で・・そういった間柄ではございません。皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしてしまったことを深く反省しております。――申し訳ございませんでした」
もう一度頭を下げたところで満足気にきられるシャッター。
これをみた私のファンは一体どう思うのだろうか・・いや、既に私にファンなんて――・・
・
「だから言ったでしょう」
社長室に足を運べば相変わらずツンとした口調で、デスクに座った社長は言った。
「貴方に笑顔なんていらないの」
その言葉にグッと喉が鳴る。
「私の言うとおりに、マネジメントされていれば貴方は輝き続けることができた。・・ダイヤモンドは、磨く者がいなければただの石よ。あなたのダイヤモンドの輝きは既に失われた」
何も言い返すことのできない威圧感。
そして、何よりもあのライブの結果が後ろをついて回る。
「・・輝きを失った石なんてもう、必要ないわ」
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神阿(プロフ) - まどかさん» キュンキュンしていただけましたか・・！！よかったです！！応援ありがとうございます！がんばります！ (2016年4月17日 16時) (
レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後きゅんきゅんしました( 笑 )これからも頑張ってください( o≧д≦) (2016年4月16日 23時) (レス) id: 14b55f647b (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 美輝姫さん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました！がんばります！！ (2016年4月16日 21時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
美輝姫(プロフ) - 完結おめでとうございます！これからも占ツク頑張ってください！応援してます！ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 387d6ce0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神阿 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時：2016年4月11日 21時
