ダイヤモンド ページ13
「アホか」
瞳からポツリポツリと零れ落ちた涙をぬぐいながら、総悟は溜息をついた。
そして、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「"私をダイヤモンドにしたのは 貴方"」
「ッ！・・それッ」
「てめェが書いた歌詞だろーが」
ダイヤモンド・プリンセスのワンフレーズ。
総悟は私の身体を抱きしめながら言った。
「たとえお前が誰に忘れられようが、俺はお前のことを忘れることはねェ。最後までお前のファンでいてやらァ。・・それに」
そう言って、総悟は私から離れテレビの電源をつける。
パチッと音を立ててついたテレビには、中継という文字と、溢れんばかりの人が映し出される。
そしてすぐに画面は切り替わり、壁一面に張られたメッセージカード。
"Aちゃん戻ってきて！"
"Aさんの歌でたくさんの元気をもらいました"
"イメージチェンジをしたAも最高です。早く笑顔を見せて〜"
「ドームの外にはこのような寄せ書きが大量に貼られています。しかし、Aさんは依然として現れていない模様です」
アナウンサーのそんな解説の次にはやはり、ライブ会場の中の様子が映し出され、ファンは微動だにせずにただステージを見て
「しかし、ファンはAさんの帰りを待ち、客席から退いていく人はいません！」
――ファンは私を待ってくれていた。
時刻は既に８時を回っている。
大遅刻だというのに、誰も動かずにそこで私の帰りを待ってくれていた。
「お前を必要としてねェなんて奴ァどこにもいねェよ。なんせ、今日このために、江戸は人が居なくて麻痺しちまってるぐれェだ」
ツゥッと涙が頬を伝った。
総悟はフンッと鼻を鳴らし、もう一度私の腕を引いて立ち上がる。
「お前はただの石なんかじゃねェ。俺にとっちゃ昔からダイヤモンドなんでィ。・・それは、いま映ってたお前のファンにとっても変わらねェ」
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神阿(プロフ) - まどかさん» キュンキュンしていただけましたか・・！！よかったです！！応援ありがとうございます！がんばります！ (2016年4月17日 16時) (
レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後きゅんきゅんしました( 笑 )これからも頑張ってください( o≧д≦) (2016年4月16日 23時) (レス) id: 14b55f647b (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 美輝姫さん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました！がんばります！！ (2016年4月16日 21時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
美輝姫(プロフ) - 完結おめでとうございます！これからも占ツク頑張ってください！応援してます！ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 387d6ce0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神阿 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時：2016年4月11日 21時
