昨日 ページ1
「昨日、何があった」
ここまでこれば、必然的に問いかけられるであろう質問。
テレビに映るその写真は私と総悟の顔をしっかり映し出しており、そこまでの記憶はちゃんと残っている。
「・・昨日」
小さな声で言って俯けば、思い出したくない光景。
待ち受けているはずのペンライトの海はそこにはなく、たった三人のお客さんを前にしてのソロライブ。
その光景が、胸をズキンズキンと痛みつけ、今まで感じたことのなかったような挫折やら屈辱やら負の感情が、再び波となって押し寄せてきて、気づけばまたぽつりぽつりと水滴が畳を汚した。
「・・そこまでにしてやってくだせェ」
唐突に聞こえた声は、顔を上げずともわかる。
「総悟、これは一体どういうことだ」
テレビに映った私たちをしかめっ面で眺めるトシ。
それが怒っているのじゃなくって、心配しているものだとわかっていても、口から零れるのは謝罪の言葉だけ。
「とりあえず、泣き止みやがれ」
昨日と同じように、フワリと私を抱きしめ涙を拭い取る総悟。
そんな優しさに、こんどは胸がドクンと波打つ。
「・・にしても、困ったことになっちまいやしたねィ」
溜息をつき、肩をすくめる仕草をした総悟に、トシは「こっちのセリフだ」と。
「ったく、誰でィ。ンなのばらまきやがったのは」
総悟の手には、例の写真が握られており
「ご丁寧に屯所にまで送ってきやがって」
グシャッと音を立てて、ゴミ箱へ投げ捨てられた。
ニュースでは、私の行方不明騒動と同じ、いやまたそれ以上に大体的に取り上げられ、ほとぼりはすぐに冷めそうにもない。
コメンテーターは好き勝手に持論を発し、その意見に左右されていく視聴者。
雑誌の取材を断ったことが、またその話題に拍車をかけ、私に対する批判は高まっているように思えた。
「ったく、質悪いぜ」
同じ事務所のアイドル達や、同じグループのアイドル達も私のニュースに関してコメントを残し、それから目を逸らすかのように、堪らずテレビの電源を切ったとき、プルルルとよくある着信音が部屋に流れた。
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神阿(プロフ) - まどかさん» キュンキュンしていただけましたか・・！！よかったです！！応援ありがとうございます！がんばります！ (2016年4月17日 16時) (
レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後きゅんきゅんしました( 笑 )これからも頑張ってください( o≧д≦) (2016年4月16日 23時) (レス) id: 14b55f647b (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 美輝姫さん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました！がんばります！！ (2016年4月16日 21時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
美輝姫(プロフ) - 完結おめでとうございます！これからも占ツク頑張ってください！応援してます！ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 387d6ce0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神阿 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時：2016年4月11日 21時
