第13話(E side) ページ13
｢あいつ何考えてんだ！！！｣
緑のぞうきんが、憤懣やる方無い様子で地団駄を踏んだ。
｢まじで！！あろまずーるーいーー！！俺も女の子とお風呂入りたーーーい！！！｣
｢馬鹿かきくお！！そうじゃねーよ普通に訴えられるぞあれ！！！｣
｢えーだってこんな姿なんだし別にいいじゃーん｣
｢良くねーよ！！｣
まぁFBの気持ちもわかる。
いくら本来の姿を明かさないと決めたとはいえ、あれはちょっと引いたわ。
耳をすませば、浴室の方からシャワーの音が聞こえてくる。
Aさんとあろまが一緒にお風呂入ってる。あれはやばい。万が一中身がおっさんだってバレたらマジで警察行きだ。
｢でもさFBよく考えてよ！俺たち今こんな愛らしいカッコしてんだぜ？普段出来ないことやっとかないと損じゃん！？｣
｢常識の範囲内でやれよせめて！｣
｢んだよてめぇいい子ぶりやがって！お前だって透明人間になったら女湯入りてぇとか言ってたじゃねーかよ！！｣
｢それとこれとは話が別だろーー！！！｣
｢一緒ですぅーーー！！！｣
｢‥‥(うるさ)｣
FBときっくんのくだらない言い争いに耳を塞ぐ。
しかしなんとなくだが、きっくんの言い分も理解出来る気がした。
さっさと元の姿に戻って帰りたいと思う反面で、解決の糸口が見つからない以上はどうしようもないし、なんならずっとぐーたらしてられるこんな生活も悪くないかもなんて思い始めてきたところだ。いや人間には戻りたいけども。
｢もしかしてさ、Aちゃん？からキスでもしてもらえば戻ったりするんじゃない？｣
唐突に、名案だ、とでも言うような顔できっくんが問いかけてくる。
んなあほな。
｢馬鹿かよ。おとぎ話じゃねーんだぞ｣
｢なんでよわかんないじゃん！こんな姿になってるのだって現実離れしてるんだし、何があってもおかしくないだろ？｣
｢‥‥そうだけどさ｣
‥‥まぁ確かに。
だが、そうそううまくいくとは思えない。
第一、ほんとにそれが有効であったとしても、だ。
意思を伝えられないこの状況で、どうやってキスしてくれだなんて言えるのか。ムリムリムリムリ。
おっさん共はいいとしても、Aさんが可哀想だ。ただでさえ、騙してるような状況なのに。
｢でもとりあえず、あろま帰ってきたら1発殴ろう｣
FBが、出来もしないのに報復の拳を震わせている。
なんだお前、結局羨ましいんじゃねーか。
→
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こばやし(プロフ) - ももっとさん» こちらにもありがとうございます！意外とこういう変わり種が好きな方がいらっしゃって嬉しいです笑 ほどほどにやらかしつつ、これからも頑張ります！笑 (2017年7月21日 2時) (
レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
ももっと(プロフ) - 最近の作品から手繰らせて頂きました……本当に好きです……本当に……可愛すぎ…… (2017年7月21日 1時) (レス) id: a5964b6165 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - 雑帽笑笑！次作も頑張ってください（ ; ; ）ほんとに応援してまーす！ (2017年6月19日 23時) (レス) id: 4434e0f296 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - えなさん» お世話様です！いつもありがとうございますっ！次もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、何卒よろしくお願いしますっ！！ (2017年6月19日 23時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - らなかさん» コメントありがとうございます！5週！！？？読み返せば読み返すほどアラが出てしまうので御手柔らかにお願いしますっ！！笑 (2017年6月19日 23時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こばやし
| 作成日時：2017年6月14日 21時
