▼ 呪術高専に愛され狙いが出現した【呪術廻戦】

大どんでん返し ページ32

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これぞバ怪力の真骨頂。

普通に少しだけ刃先が刺さって、蚊に刺されみたいになってただけだわ。



ちょっと痒いだけだわ。







「解散」





マキの号令に、彼らは私に背を向けさっさと歩いて行った。



「待って待って待って待って」

「規格外もここまで来れば尊敬するわ」



その生温かい感じの目やめてよ！！！！





私の術式、「起死回生」。

その名の通り、死に近付けば近付く程私の身体は強靭になる。


攻撃力然り、防御力然り。
回復力は反転術式が使えないため唯のエグめの自然治癒なのだが、まあこれがとんでもなくとんでもないもので。

頑張ればダイヤモンド圧縮できる。



逆に言えば逆境に立たなければ強くなれないので死ぬ程鍛えまくった。だから今の私がある。





「故に、その刃先の鋭さより私の防御力が優ったってことで」



地に押し付けられながら、悔しげに顔を歪め私を睨みつける美月さん。



「このっ、バケモノ！！」


「よく言うよ、私欲のために先輩ぶっ殺そうとした心無きケダモノが」



いやどっこいどっこいか。





というか、ちょっとだけ今、不思議な感じがした。
彼女に殺されようとした時。ふと何かが脳に過ぎったのだ。



記憶？

ふわふわとしたそれは少しずつだが形になる。





＿＿＿＿＿「やった、これでようやく」





………そうだ、あの時。
私が一度、本当に死んだ時(・・・・・・・)。



確かあれは歩道橋。高校生の、高専ではない普通の高校の、学生だった私は帰り道に歩道橋を渡った。

下りの階段。押されたんだ。一番上から一番下まで真っ逆さまに転がり落ちた。





最後に見たのは、黒髪のおさげの女の子。


既視感はそれか。











「私の中学時代の制服と同じものを着て、私を突き落としたのはお前だったんだな」



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