▼ 呪術高専に愛され狙いが出現した【呪術廻戦】

だって君が ページ33

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「お前が私を殺したんだな」





咄嗟に口から出た言葉の割に、やけに冷静な声だった。



思い出した。私は「前世」で殺されていたんだ。

おさげ髪の中学生の女の子、つまり「前世」の美月さんに歩道橋の階段から突き落とされて、そのままアッサリ死んだ。



あの子と美月さん、にやけ面がとても似ていたんだ。

それとその知能の低さ。でも今時の中学生って賢いって聞くけどな。





「………何の話？」





全く理解できて無さそうな彼らは一様に首を傾げている。

ちょっと待って、今大事なところだから。



「ステイでお願いします」

「へぇ、私を犬扱いか？良い度胸だな筋肉女」





頼むから待って、今大事なところ！！





「………は？……なら、あの時私が突き落とした高校生って、」

「私あの時ポニテだったよ」

「はぁ！？アンタなの！？」



今日イチの声出すじゃん。



元高校生、転生してまた高校生になってたってか。
タイトル変えようかな。





「何よそれ、なんでアンタがここに」







ミシリ、と地面が揺れた。

もう交流会とか何も関係なくなったカオスな現場で、その声が響く。





＿＿＿＿＿ 最後まで救えん奴だ(・・・・・・・・・)、娘よ。





空に光が射した。

その奥で、神々しい光に包まれた巨大な手が、真っ直ぐこちらへ降りてくる。



「は……？」



超常現象的過ぎて現実味湧かないどころかこれどういう状況？？

時が止まったように、私と彼女以外の彼らは動かない。



その手は彼女の身体を包み込むように掴み、そしていつの間にかぽっかり空いていた穴へ、放り投げたのだった。





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