「確認してみます？」 ページ32
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「Aさん、大丈夫ですか？」
「だいじょぶ」
「大丈夫じゃなさそうですね」
金髪の触覚の害虫に精神HP共にゴリゴリに削られ机に突っ伏した状態で返答すれば冷静な声でそう返された。
とりあえず頭を起こし立ち上がろうとすれば「Aさんは座っててください。勝手に取っちゃうので」と冷蔵庫を開けてお茶を取った新たな来訪者、二子。
「ゴメン、お気遣いありがとう」
「いえ。女性に無理させるわけにはいきませんから」
「二子お前、ちょっと待って、さっきとの落差が凄過ぎてお前の背中に真っ白な翼生えてる幻覚見えた」
「そうですか。実際に触って確認してみます？」
えっ何その押せ押せモーション。躊躇わずこっち来たけど何その積極性。お前こんなグイグイくるタイプだっけ。
普通に私も近寄って彼の身体に触れてみる。
「……腕の筋肉は前より付いてる。下半身同様上半身も満遍無く鍛えたんだな、背筋は……あ〜、ちょい心許無い。でも全体的にフィジカル仕上がってる。うん、この調子で頑張れ」
「誰もそこまで見ろとは言ってませんが、サッカーに一切興味が無い貴女故の忌憚の無いアドバイスですので有難く頂戴します」
普通に背中を触ったり腕の筋肉を確認してしまったけどヤバイコレ私まで距離感バグってきてる。
しかし二子に動じた様子は無い。最早私を同性だと認識しているのだろうか。
「Aさんは異性との距離感バグってる人ですか？」
「そんな事無い、そんな事無いよ二子」
糸師兄弟以外異性との交流はあまり無かった上に女子校出身なんだよ。
「大して仲良くない異性にくっ付かれるのってかなりウザいよな、ゴメン」
「……人によると思います」
「そうかな？まあ自重するわ」
「是非そうしてください。僕以外の異性は嫌がるかもしれませんから」
「え？」
「ところで本題の方に入っても良いですか？」
え？良いけど。
え？二子お前。
「(気遣いできる系男子二子、マジ優しい奴〜〜)」
「不乱蔦さんを覚えてますか」
「ダチョウ並みの鳥頭だと思ってます？仔細覚えてるよ」
「偶に座敷童子のように部屋に居座られたりするのでかなり迷惑被ってます」
「ゴメンまじホント、ごめんな……」
マジな“悩み”であり深刻そうである。
こっから波動とか飛ばせたらあの子吹き飛ばせるだろうけど辛うじて人間だから不可能。ゴメン……
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シナモン - とても面白かったです‼士道最高でした‼ (11月23日 10時) (
レス) @page36 id: 8b3e9c667d (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - いつまでも応援してます (10月28日 18時) (レス) id: 76125fe83b (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 面白かったです！！すごく！文才を感じました！ 是非また更新してくださると嬉しいです！！ 応援してます！ (7月27日 1時) (レス) @page36 id: c33439ae2b (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - もしかして更新終了してしまいましたか…？ (6月23日 23時) (レス) @page36 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
ペペのん - え……お…終わり!?でも､この作品とっても面白かったです!! (6月23日 18時) (レス) @page36 id: 97854132f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nny。
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月23日 0時
