「このボケナス腐れ野郎」 ページ31
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「みっともねえな、震えてんのか？」
「お前マジで、覚えとけよ、國神」
下で無表情のまま私を見上げる國神を睨め付ける。
國神は「は、知った事かよ」と嘲笑うように吐き捨てた。
「(いやでもコレ、キャッチすればイケないか？)」
アイツ、持ってきてるの一個だけだし。
取られたら「チッ、つまんねえな」みたいな感じで萎えたりしない？
いやもうやるしかない。天下の掃除屋がこんな辱めを受けるのは耐えられない。
サッカーのルールは知らないけど、見様見真似でゴールキーパーのように構えてみる。
國神の表情は変わらない。何の反応もない。
＿＿＿力強いキックだった。昔のような、昔より進化したような。
左足。さっきまで右足で蹴ってた、……アレで加減してたってこと？
真っ直ぐ飛んできたボール。
両手で捉えるつもりだった思考とは裏腹に脳は受け止めることを拒絶し、自身の身体を守る事に専念した結果、身体を捻ってボールを避けたことでアッサリとバランスを崩し＿＿＿＿身体が宙に投げ出された。
死にたくない。
その言葉を吐き出す前に目を固く瞑る。
「随分としおらしい態度だな。Aさん？」
「………黙れカス野郎……」
「士道を叩き伏せたヤツとは思えねえ状態だな」
投げ出された身体はいとも簡単に落下地点にいた國神によって受け止められた。所謂「姫抱き」である。
「筋肉付いてるから重いなお前」、と。
一々うるせえ口振りもトチ狂った行動も、やっぱり私の記憶の中の國神と一致しない。
「降ろせ、今すぐ」
「その前にキャッチしてやった礼はねぇのかよ」
「受け止めてくれてアリガトウこのボケナス腐れ野郎」
「ハッ、震えながら言われてもな」
落下の衝撃と恐怖により身体の震えが収まらない。
本当に死ぬかと思ったのだ、他でもない友人
「今のお前は嫌いだ、すっっっげえ嫌い」
呻くように呟いた言葉は静かな廊下にやけに響いた。
「そうかよ。知ったこっちゃ無えけど」
そう言いながら歩いて行く國神。
私を抱えたままである。
「おい待て國神、どこ行くつもりだよ」
「用があるっつったろ。記憶力ゴミかよ」
「違う、何で抱えたままなの」
「こっちの方が早えだろ」
「今すぐ降ろせーーーー！！！！！！」
心の底から出された言葉は咆哮のように響いた。
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サキ - Ich mag dich じゃなくてich liebe dich です！後は大体あってますけどich mag とich liebe は若干意味が違うので👾気を悪くさせたらすいません🥲 (2023年3月30日 0時) (
レス) @page37 id: 1baf0b6a1a (このIDを非表示/違反報告)
ひっぴー - カイザーが最後に言ったドイツ語の文章翻訳したら「面白い…答えます、約束します。」って出たんだがどういうこっちゃ。あ、応援してます！ (2023年3月24日 16時) (レス) id: a528653d7b (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年3月19日 19時) (レス) @page50 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
融点(プロフ) - 第1部とても面白かったです。士道とカイザー推しなのでNnyさんと一緒でした👏🏻恋愛に発展しないのも込みで本当に私好みでしか無かったです。第2部楽しみにしてます。 (2023年3月13日 23時) (レス) @page50 id: 6f6f2e1e89 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 爪楊枝さん» 本当。もう癖になっちゃって自分の更新サボって何回も読んじゃう。二桁行ったのでこれからも読み続ける！(読んだ回数が） (2023年3月13日 19時) (レス) @page50 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nny。
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年2月6日 20時
