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｢えへへ、リドル先輩。ありがとうございます｣
そう微笑めば、リドル先輩は目を見張ったが、綺麗に微笑み返してくれた。
｢気に入ってくれたなら良かったよ。それは魔法で唱えれば浮かび上がるし、なんだったら自分で描いてもいい｣
｢わかりました｣
了承すれば話題は終わる。そのまま話題をコロコロ変えていけば、短いようで長いお茶会はあっという間に終わってしまった。
────
部屋に帰れば同室の子がいて。一緒に晩御飯を食べた。途中でケイト先輩とトレイ先輩に会ったから首筋のそれを自慢すれば、目を見開いた後｢似合ってる｣と言ってくれた。
歯を磨いてお風呂に入って。法律を少しづつ覚えて。消灯よりは早いけど、初日で疲れてたから同室の子とおやすみ、と言いあって寝ようとした時、思い出した。
｢(エースとデュースがいない)｣
すっかり忘れてしまっていた。2人と、あの子たちはどうなっただろう。ガシャンって音がしたから、罰が増えたのだろうか。それとも──
そこまで考えて、嫌な予感がした。音を立てないように部屋から出て、長い廊下を歩く。階段を駆け下りて、寮の入口に着く時には小走りになっていた。
2人の靴がないから、まだ帰ってきていない。
｢(まだ帰ってないだけ。帰りが遅いだけ。退学になんてなってない)｣
祈るように思い続け、暫くした時、人の気配を感じた。残念ながら僕は意識が朦朧としてて、夢現だったわけだけど。
─────
Duece side
怒涛の怪物退治が終わり、無事に退学を撤回してもらうことが出来た。
監督生たちと分かれ、寮に入れば、そこには見知った姿が横たわっていた。
｢A…！？｣
｢うわ、コイツ寝てんの？オレたちがこんっなに疲れてんのになんでお前はそんなスヤスヤ寝てんだよ｣
エースがしゃがみこんでAの頬をぷに、と突いた。俺は起きてしまうんじゃないか、と慌てたが、当人は気持ちよさそうに寝続けている。
｢はぁ〜あ。オレAを見たらなんで1人だけ逃げてんだって言おうと思ったのになぁ。やめたやめた｣
｢とりあえず、Aを部屋まで運ぶか……｣
｢オレ腹減ったからパス。デュース部屋に運んどいてやって｣
｢ぼ、僕1人でか！？｣
んじゃ、よろしくとエースはあっという間にキッチンの方へ行ってしまった。
｢(仕方ない。男なら腹くくるしかねぇか)｣
そう考え、Aの体を横抱きにして、そっとベットまで運んでやった。
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ゆる(プロフ) - ほんとに面白いですね!続きが楽しみです!無理のない程度で更新がんばってください!応援してます! (2023年1月1日 0時) (
レス) @page27 id: 6719ad2600 (このIDを非表示/違反報告)
時雨ですな(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！更新頑張ってください！！ (2021年6月23日 7時) (レス) id: 9e0511f770 (このIDを非表示/違反報告)
ロイミー(プロフ) - つみきさん» ありがとうございます！励みになります、頑張ります！ (2020年6月7日 14時) (レス) id: 6a770a8d65 (このIDを非表示/違反報告)
つみき - 続編おめでとうございます！お話がすごく好きで、引き込まれます。頑張ってください！ (2020年6月6日 22時) (レス) id: da29838e5a (このIDを非表示/違反報告)
ロイミー(プロフ) - りいなさん» ありがとうございます！更新頻度は下がりつつありますが精一杯頑張ります！ (2020年6月6日 21時) (レス) id: 6a770a8d65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロイミー | 作成日時：2020年6月6日 20時
