サイダー１滴分【ブルーロック】

▪️ ページ16

「＿＿＿ぃ、おい、起きろ。ひったたくぞA。」

『んが、あれ。糸師の顔面が目の前に。』

いつの間にか寝ていたらしく重たいまぶたをこじ開ける。
糸師の顔面が目の前にあってめちゃくちゃ驚いたのは秘密。うーん、糸師のほっぺたってもちもちしてそう...

両手で糸師の顔を包む、人肌が恋しくなるってこういうことなのかな...確かに久々に他人にさわるとすごく安心する。

「起きて早々なにしてんだよ。」

『べっつに〜』

べー！と舌を出して言うとむすっとした表情になる。

『糸師ぃ〜愛してるよゲームしよーよ。』

「お前まだいってんのかよ。やらないっていってんだろ。」

まだ眠気で回らない頭で頑固だなぁと思う。
なんでやってくれないのかまったくわかんない。一回いえば俺はすぐ照れちゃうのに...

『次の試合、点とるからぁ...』
「そんなの当たり前だろ。とれない奴らはゴミだ。」

『それ今日の俺？』
「そうだが？」

なんか文句あんの？とでもいうようにいってくるからむかつく。

『お願い！糸師と愛してるよゲーム一回するだけでめちゃくちゃ頑張るから！糸師より活躍するから！』

ずっと同じ体制で話しているから距離が近いがあまり気にならない。なんなら心地がいいくらいだ。
もっと近くにいたい。触れたい。俺のにしたい。
こんなことを思うだけでも我儘かな。どう俺の事を思ってるのかな、糸師は。

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