彼だからこそ ページ30
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――高杉さんに大波乱の簡単な説明を受けてから、三週間ほど。･･･実を言うと最近変わったことがいくつかあり。
･･･一番大きいのは船を移動したこと。
彼が巻き起こそうとしているその波乱の準備――例の刀を大量に生産するらしい――のため、それ専用の施設が付いている船に乗り換えたのだ。
･･それは勿論のこと鬼兵隊だけの力ではなく、春雨にも協力して頂いたらしくて。
(――やっぱり、スケールが違うというか。)
高杉さんの考えることは緻密で大胆で、計算されている。だからこそ春雨なんていう大きな組織相手にも渡り合えるのだろう。
(･･･と、いうか。)
それだからこそ、お江戸にクーデターなんてものを仕掛けられるんだろう。高杉さんだからこそ。
･･そう、それにクーデターといえば。
「――――――」
「――――――――」
――最近なんだか、鬼兵隊の中は更に騒がしくなっていて。･･･クーデターが近づいてきているらしいのだ。
それに伴って一時期は頻繁に見かけていた岡田さんも姿を見せていないし。高杉さんによるとちょっとした“試し斬り”に行っているらしい。
･･というか、もう一ヶ月ほどその試し斬りとやらは行っていたということだった。
(･･･まぁでも･･、)
いくら鬼兵隊の中が騒がしくなろうと忙しくなろうと、私に出来るのは兎に角強くなることだけであって。･･例によって今日も、忙しない船内を尻目に稽古場へと足を向けているのだ。
朝纏めるのを忘れてしまった髪の毛をひと束耳にかけながら、私が歩を進めていると･･――。
「――――あ、」
――廊下の反対方向から、高杉さんがこちらに向かって歩いてきているのが見えて。･･しかし。
「おはようございます。お疲れ様です」
「･･････てめェか」
･･･何故だか、返されたその声には不機嫌が滲んでいた。
彼が不機嫌･･というか感情を表に出しているなんて中々あることではない。笑みはいつも浮かべているけれど、それは仮面のようなものだし。
「――どうか、致しました？」
思わず、そう尋ねてみると。
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中村@受験終了！(プロフ) - えうさん» ご指摘ありがとうございます！完全に無意識で、冷や汗が流れました(;´д｀)きっと知らせて頂けなかったらあのままだったと思います。本当に有難いです。 また何かやらかしてましたら、ご指摘頂けるととてもとても助かります。本当にありがとうございました！ (2015年3月15日 10時) (
レス) id: 0d3c6b7cce (このIDを非表示/違反報告)
えう(プロフ) - 『彼だからこそ』の回で夢主が高杉に対してご苦労様と言ってますがそれは自分より目下の人間に使う言葉なので不適切では？ (2015年3月15日 5時) (レス) id: 18baf1cf97 (このIDを非表示/違反報告)
中村@3/11受験(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます!!私には勿体無さすぎるお言葉ばかりで、恐縮しきりです(；・∀・)でも本当に嬉しいです･･！ 受験直前につき更新は亀の散歩以下のペースなのですが、出来る限りは頑張らせて頂きますので見捨てないで頂けたら幸いです(*^_^*) (2015年2月28日 10時) (レス) id: 0d3c6b7cce (このIDを非表示/違反報告)
メイビス(プロフ) - このお話、大好きです!!! 本物の小説のような書き方で夢小説ではないみたいです! これからも更新頑張ってください! (2015年2月27日 23時) (レス) id: aec4179d02 (このIDを非表示/違反報告)
ベリープリン(プロフ) - まさに文学って感じの世界観、大好きです！応援してます(｡･ω･｡) (2015年2月22日 19時) (レス) id: 73a7757a7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中村
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時：2015年2月8日 22時
