発された、発する、発さないそれ side土方先輩 ページ13
【土方先輩side】
「――･･･おい」
――そんな声とともに、Aを背中の後ろに隠し。
「･･さっきから黙って聞いてりゃ、テメェ等」
･････三人組へ、怒気のこもっているであろう眼を向けた。
「――――よく知りもしねェのに人の女馬鹿にしやがって、覚悟は出来てんだろうな」
「――はッ」
「――･･な、」
「――ば･･っ」
――――俺が発した言葉に、衝撃からか目を見開いた男三人と、
「――――･･っ、」
――息を呑んだらしき、A。
･･････正直どうしてそこまで驚くんだかはわからねェが、まぁそれは後だろう。
「･･取り敢えず行くぞ」
何がともあれこの場を離れるのが先決だ、と俺はそいつの腕を引いた。･･･しかし。
「――･･待って、ください。･･･先輩」
････背の後ろから、そんな声が聞こえ。･･･Aのものだ。
待ってくれというその言葉に従うように、俺が足を止めれば。
「――あの！」
･･･未だ少しだけ青い顔をしたそいつは、俺の影から三人組の目の前へと進み出て強い声を発した。
･･そんなAの姿に少し物怖じしたらしき男どもは何も言わずただそいつを見つめている。
･･･････そして。
「――――私は、貴方たちが大嫌いだから!!!」
――力強く、いつものそいつの迷いのない声で。
･･･その言葉は、発された。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 308人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユイ - 完結おめでとうございます。夢主ちゃんが何度土方さんに断られても、諦める事なくぶつかっていくのに惚れました。最高です。そして夢主ちゃんが女の先輩に呼び出されてる時に助けに入った土方さんが格好良すぎてキュンキュンしてました！ (2019年10月20日 12時) (
レス) id: 7837a845b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ - 一気読みしちゃいました！ 主人公ちゃんやみっちゃん、土方さん、みーんな素敵なキャラクターで大好きです。 主人公と同じ気持ちで喜んだり焦ったりして、とっても面白かったです！最高です！ これからも応援してます！ 大好き！ (2018年11月4日 0時) (レス) id: 2dbadd9a51 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - 最ッ高でした・・！三久ちゃんと夢主ちゃん良い友達過ぎる！土方さん格好良過ぎる！夢主ちゃんの前向きなところ大好きです！これからも頑張ってください！ (2018年2月1日 22時) (レス) id: 76bba592ea (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - こんにちは！コメント失礼致します！中村さんの作品はどれも素敵で面白いです！本当に！青春謳歌の、番外編を見てきて是非とも三久ちゃんと沖田さんの作品も見てみたい！という感じです！お忙しいとは思いますが、無理をなさらず頑張ってください！ (2017年8月17日 15時) (レス) id: 9351c6d4fb (このIDを非表示/違反報告)
リリー - こんにちは。リリーです。楽しんで読ませていただきました。とっても面白かったです。土方さんや夢主ちゃんの言動に一喜一憂して、心から楽しめました。こんなにも楽しい時間をありがとうございました。 (2016年8月15日 2時) (レス) id: d5f3683976 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：中村
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時：2015年1月31日 12時
