【銀魂3z】裏返しの恋【沖田総悟】

後悔と厄介と虚しさ　side総悟 ページ10

【総悟side】



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「――･･クソ、」



Aを送り終え、帰ってきた自分の部屋にて呟いた。




――ここで、つい抑えが効かなくなっちまったのはさっきのことで。


あいつが不安と恐怖の入り混じった目から一筋、それを零したのもさっきのことだ。





そして、その全ての原因は俺にあり。



(･･････んっとに、アホか)



あいつを怖がらせて、どうする。





･･まず最初は奴の殺し文句に。次は口づけの合間に漏れる吐息に、声に。そして上気した頬と潤んだ目、俺の服を掴む細い手に。



――――止められなくなっちまったのは、紛れもなく俺だ。





(･････くそ。)




このままアイツをここにいさせたらきっとまたタガが外れちまう。だから無理矢理家に帰したものの。


････根本的な解決には、何もなっておらず。




「･･･本当に、厄介でィ」




言った声だけが、Aのいない部屋で響いたのだった。

嫌じゃないのに→←涙

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