きっと分かっていない side総悟 ページ7
【総悟side】
――――――
「――帰ったぜィ」
バイトを終えて、もう外も暗くなった頃そう声を上げながら部屋の中へと足を踏み入れた俺。・・・だが。
「・・・・・・A?」
無反応だ。それどころか部屋の電気も点いていないようで。
少々焦りながらパチリと電気をつけてみれば。
「・・なんじゃこりゃ」
そこには、ベッドの上で眠るAの姿。
・・・・・・何してんでィこいつは。
「A、起きやがれ」
「・・・んー・・」
「『んー』じゃねーよ。さっさと起きろ貧乳」
ゆさゆさとそいつを揺すりながら声をかけているうちに、ぱちりと開いた2つの目。
「・・・・・・・誰が貧乳だ死ね」
「一言目がそれか」
まったくもって可愛げのねェ目覚めだ、こいつときたら。
「つーかなんで寝てんだてめー」
「なんでってそんなの私の勝手でしょ」
「ツンケンすんじゃねーや」
アホか、と言う俺にAは「はいはい」とどうでも良さげに返したあと、
「・・・寝てたのはなんか眠くなっちゃったから」
「ガキか」
「誰が。・・なんとなくベッドに横になったら、総悟の匂いがして、落ち着いちゃって」
それであぁなったわけ、と笑ったAだが、きっとこいつは今俺の理性をピンポイントで突き破ったことに気づいていないんだろう。
・・そして、俺がんな殺し文句聞いて我慢のきくような器用な男じゃねェってことも、きっとよくわかっていないんだろう。
――――まぁ、難しい言葉抜きで言うとすれば。
「――そ、総悟・・?」
俺の体は、無意識のうちに動いていた。
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ゆーきんぐ - とても面白かったです!中村さん天才です(〃ω〃) (2019年2月10日 2時) (レス) id: 069cf04815 (このIDを非表示/違反報告)
ムーたん - 完結おめでとうございます!!こんな面白い小説が作れるなんてやっぱりすごいな中村さん…勝手ながらに尊敬してます!w (2015年11月24日 16時) (レス) id: 5500c96e92 (このIDを非表示/違反報告)
おきかぐ - すっごく面白かったです!!m9(≧ω≦)ノァハハサイコー!!!あのォ、ところでコレって終わったんですか? (2015年4月19日 21時) (レス) id: 7cf0822214 (このIDを非表示/違反報告)
IA - 頑張ってね〜!応援してます!! (2014年10月6日 22時) (レス) id: ebb022410c (このIDを非表示/違反報告)
中村@テスト終了(プロフ) - 皆様コメ感謝です!なんとか完結までこぎつけられました・・(;´д`)新作、upしましたのでよろしくしてやってくれたら幸いです(*^_^*) (2014年10月6日 4時) (レス) id: 0d3c6b7cce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中村 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時:2014年10月4日 13時