【テニプリ】最強ガールが出会ったのは６

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赤「それに！アメリカから帰ってきてから薬も飲んで無いって言ってたのに、なんでだよ！？」



先ほどから騒ぐ赤也には誰も答えない


仁王も光も思い思いの事があるが言葉にできない

言ってしまえばいいだけなのに、言えない


保護者だといって大事にしようとしてたのに




どんだけバカなんだと仁王が考える

どうして赤也は何も知らないのかと幸村は思う

癖の事を言ったのは間違いだったと光は気付く



ああ、コイツらはどこまでもテニスバカだったと３人はいきついた




赤「なあ、財前もなんか知ってるのか！？」


光「……」



トランプをした次の日
謙也はすごい早さでAに謝りに言っていた

そしてその日から練習以外で姿を見せなくなった


食事の時間もチラリと見かけるだけ
唇を触る癖も出てなかったから、佐藤の事は解決したと思ってた


迂闊だったと思う光


彼の拳はギュッと握られ、赤也に一歩、二歩と近づいた






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光「切原っ！いい加減にっ、！？」


殴りかかろうとした腕は誰かによって止められる



赤也も驚いた顔をしてその二本の腕を見ていた




赤「に、仁王先輩…？」



やっと廊下は静かになった


光の拳を止めたのは仁王
腕を下ろすと静かにため息を吐いた



光「っ…なん、なんで止めるんスか！
こいつがこないアホやなかったらAは！」


仁「赤也を殴ってもAが納得せんよ
…俺以上じゃ

今まで見てきた彼奴は、偽モンぜよ」




結果を見てから全てがわかった




どうすればいいか分からないAはただ体を動かした

底知れない体力のせいで無茶の域がわからないまま…




きっと、ここ何日間寝ずにずっと


不安を押し殺して



仁王はただ何も言わずに、壁に寄りかかった





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