244 ページ44
.
思い出してもらおう
真宏 Aという少女の存在を
かつてサムライ南次郎と言われ世間を騒がせた一人の男性
その人物に負けず劣らず高戦績を残した２人のプロテニスプレイヤーの元に生まれた一人の少女
彼女は両親が持つ、天性のテニスセンスを受け継ぎ
ジュニアの部で彼女もまた世界へと羽ばたいた
それはどのテニス雑誌も放っておく訳はなく、同世代の少年、少女達では知らない人はいない程
Aは学校に通うことは少なく世界のあらゆる試合を渡り歩いた
時には自ら望んで、時には周りに進められ
そんな彼女は今、
「と言う事で、この年号はこう覚えます」
『なるほど〜』
「真宏は歴史が苦手か？」
部室で、数人の男子に囲まれて勉強をしている。
『んー、どちらかと言うと苦手っス
いかんせん、興味がなくて…』
真「それはいかんな
歴史とは過去の偉人達の残した軌跡を語り継ぐ為の物だ」
比「ややこしい部分は多いですからね
理解するとすんなり入ってきやすいのですが」
している、と言っても彼女がしている訳では無い
教科書を広げ、ノートを埋めているのは３年の先輩達
幸「ふう、あれ？なんの話だい？」
と、ここでジャージ姿の幸村が部室へと戻ってきた
比「幸村くん、お疲れ様です
いい気分転換になりましたか？」
真「うむ、このやり方は良かったな
集中して励むのもいいが、時に気分を変えることも大切だな」
幸「ふふ、そうだね」
爽やかな顔をする幸村
そして彼は、久しぶりに赤也にグラウンド30周って言ったよ、と楽しそうだった
幸「それで、なんの話をしてたんだい？」
比「ああそれは、真宏さんが歴史が苦手と仰ってまして
少しばかり教えていた所だったんですよ」
『柳生先輩の説明、わかりやすくて
テニスしながらじゃなくても覚えられるんだよ！』
幸.比.真「…？」
幸「クスッ、テニスしながら？」
『そうそう！』
真「それは、どういう事だ？テニス中に勉強をしているのか？」
Aの勉強方法は至ってシンプル
暗記とか興味のない事を殆ど覚えない彼女は、然るべき事は体を、テニスの動きに合わせて覚えてしまおうと言う事だった
比「ざ、斬新ですね」
幸「真宏らしいよ」
突然、部室の扉が騒がしく開けられた
＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yue.(プロフ) - なっちゃんさん» なっちゃんさん以外にももしかしたら不完全燃焼にさせてしまってる方はたくさんいるかと思います。今回はもう数年も前のお話を今でも読んでくださる方がいることと、貴重な意見いただけて感謝です(´ω｀)ドロドロしたお話も…いつか挑戦してみたいです笑 (2019年5月15日 6時) (
レス) id: e7bb6442ef (このIDを非表示/違反報告)
yue.(プロフ) - なっちゃんさん» 遅くなってしまいすみません。復讐の部分はだいぶ悩みましたが、過激にすれば今までの雰囲気が壊れるかなぁと当時悩みました(;_;)個人的にはそう言うお話も好きですが、内容によって指定をいれなくてはならなくなったり好き嫌いもハッキリするのでこの形になりました (2019年5月15日 6時) (レス) id: e7bb6442ef (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - なんか、小説は面白いんですけど南の回でもっともっと復讐？して欲しいです。派手にやり返さない赤也も主人公も腹が立って小説に集中出来ないです。もっと南に絶望を！！ (2019年5月11日 4時) (レス) id: 0137e22542 (このIDを非表示/違反報告)
yue.(プロフ) - 煉海さん» 壊滅的な英語苦手ってどのくらいなのか困りますwwガッデム！！ (2018年4月7日 1時) (レス) id: 327fda9cd8 (このIDを非表示/違反報告)
煉海 - 自分の英語力恨む赤也くん乙wwwwwww (2018年4月6日 22時) (レス) id: a0ddb5db9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆえ | 作成日時：2017年1月7日 21時
