【テニプリ】最強ガールが出会ったのは６

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車内はすごく静かだ



『幸村くん、心配かけてごめん
もう大丈夫だから！』



そんな空気をへらりと笑ってみせて破ってみた
だが、それでも上がる心配の声はなかなか空気を変えさせてはくれない




赤「っ、なんでだよ！平気なはずねーだろ！？」

丸「そうだぜい！髪切られたんだろ！？
なんでもっと、怒らねーんだよい！！」




主にこの２人が


赤也もブン太先輩も結構感情的だ
それを言うなら真田先輩もだが、彼は静かだった





幸「真宏、気を使うことはないよ？」

比「大体の事は幸村君から聞きました
髪を伸ばしていた理由も聞いてますし、無理はなさらないでください」

ジ「ああ…」



もう、なんでこう先輩達は心配性なのかな
大丈夫だって、言ってんのに



…まあ、プールの事もあるし無理もないか。




『クスッ、平気ですよ
それに、本当に気持ちはスッキリと落ち着いてるんです

今度アリアと会う時、逆にない方がいい』



そうじゃないと、困る


だってそうじゃん？
今迄は目が見えないから必要だったけど、これからは見えるんだから特徴なんかなくっても私だってすぐに分かる



そう思って、首まであげていたファスナーを下ろしてジャージを脱ぐ



バッサリとショートカットになったAを見て一同は口を開けたまま動かなくなった



『見た目はあまり変わらないと思いません？』



にひっと笑うと、幸村くんも仁王先輩も降参と言うかのようにため息をついた



柳「ほら、とかしてやる
結んでいないから、ボサボサだ」

丸「たぁーく！またイケメンになりやがって」


『ちょ、うわっ…！』


仁「ここ、すこしズレとる
帰ったら綺麗に切りそろえちゃるよ」

比「そうですね、前髪も前より伸びてますし」




走行中にも関わらずわちゃわちゃと集まってくる先輩達


本当に、いい先輩達
そして大切な仲間達



色々あった今回の合宿も、こうして幕を閉じたのであった





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