【テニプリ】妹コンプレックス!!

要するにタイミング ページ8

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「人は何かを失わずには同等の対価を得られないのでしょうか！？」

「···今度は何を取られたんだよ」




とある2-D教室、前後に並んだ席で話すのはテニス部のエース切原赤也にAの親友である京子



赤「いや、取られてはねぇよ結局自分で落としたって言ってたしよ···」



そう、問題はアイテムの話でもなんでもない

話はそんなに大事ではなく対価などとは決してない


しかしこの男、切原赤也には今まさに先程の台詞を言ってしまいたくなる程の悩みがあったのだ




京「で、何？」

赤「いやそれがよ、アイツとなかなか予定が会わなくて···」


アイツ、とはAの事



切原は以前英語を教えてもらう変わりに
駅前のあの店のパフェを奢ると彼女に言ったのだが、それを実行できないでいる


理由は２つ、常勝を掟にしている立海大テニス部には余り休みがない
それは休日も例外なく

それなら、部活が終わったあとに行けばと思うのは必然だが、そんな事しては夕方のアニメに間に合わないとAに断られているのだ


Aは帰宅部




京「別に、おごらなくていいんだから
気にすることでもないじゃん」

赤「そこは問題じゃねぇんだよ
なんの為にアイツと出かける口実作ったと思ってんだよ···

ああでも言わなきゃ俺とデートなんてしてくれねぇ」


なるほど、赤也はAにほの字···


放課後デートなんて学生にしかできないイベント
フラグを立てたのはいいが、結局実行には出来ていない



哀れなり、少年···





京「部活休んで行けば？」

赤「それができたらこんなに悩まねぇ！」





(ねぇ、Aちゃんクレープ食べに行かない？)
(うんいいよ！部活だよね？終わるの待ってるね)
(あ、今日は大丈夫なんだ！)
(うん、今日は放送日じゃないから)
(確か、この曜日のは観てないんだよね)

(······切原、お前タイミングが悪いだけなんじゃないの？)
(え？何がだよ)







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