【テニプリ】妹コンプレックス!!

神のご加護 ページ7

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たまの休日は花の世話をしたり、本を読んだりこうして買い物に来たりもしてる


本屋さんていいよね
色々揃ってて




それなのに────







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『あー！またE賞！んもう！本当に特賞入ってるのかな？』



今、いる本屋さんは画集も事典もない
何処をみても漫画漫画のAにとっては夢のような空間…




「諦めなよ
百枚以上ある中から特賞を引くなんて不可能だよ」


『わかってないなぁ
ココには確かに特賞が入ってる！それを引くこのスリル！
これぞくじの醍醐味だよ！』





知らないよ···


数時間前
珍しく俺の用に付いてきたAはやけに聞き分けがよくて、俺の買い物の手伝いをしてくれた



そして数分間



『これだけお兄ちゃんの役にたったんだからきっといい事がある！アニマート行こう！』

「ん？どこだいそこ」

『来ればわかるよ！』




と、こんな感じで今に至る

目の前には無数のくじの残骸



「そろそろ帰らないと夕飯に遅れるよ？」

『え、じゃ、じゃああと１回！１回だけ！』


「しょうがないな…
じゃあ早く引いて…どうしたんだい？引かないの。」


箱の前で何やら考え込むA
まさか、気でも送ってるんじゃないだろうか


『お兄ちゃんて確か神の子だったよね？』

「え、そうだけど」

この空間でそれを言われるとなんだか痛い気がするのはなぜだろう


『今こそその名を発揮する時！引いて！』

「え、俺！？」


キラキラした視線が箱と一緒に向けられる
いくら俺が神の子と言われても、さすがに特賞は引けないと思うんだけどな



「じゃあ···」









夕焼けに伸びた二つの影


ひとつは疲れたような顔をして
そしてもうひとつは


「いつまでそんな暗い顔をしているんだい？」

『だって···うう···』


結局、特賞は出ず俺が引いたのはD賞
彼女は本当に俺に神のご加護があって引き当てると思っていたらしく、酷く落ち込んでいた


カサリと音を立た無数の景品が入った袋

「そんなに落ち込まないの
その景品だって欲しかったんだろう？」



頭をなでてやると落ち着いたのか、また笑ってくれた

たまには、こんな日があってもいっか



『それにしてもお兄ちゃん本当運ないよね
神の子なんて言われてるのにダメダメじゃん』


…前言撤回
もうAとはあのお店には行かない



「A？」

『なーに、ひっ！』


「^^」


家までまだかなりある距離
俺は全部の荷物を持たせて、帰宅する事にした







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要するにタイミング→←愛と勇気だけは

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