【テニプリ】妹コンプレックス!!

でないと目玉を ページ39

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『ターゲット確認
これより作戦を実行します(ｷﾘｯ)』

謙「は、はぁ…」


ノリが掴めない謙也
そんなのお構い無しにAが良い顔をする



『もー、手伝ってって言ったのは謙也さんですよ？』

謙「そうやけど
なんで探してる側がこないこそこそ隠れなアカンの？」


広々とした敷地内の森林をお散歩中
そこで二人は出会った


そして謙也が彼女に頼み事をしたのだ



『静かにっ、星に気付かれては計画が全て台無し…
ふふ、後はこの紐を引くだけなんですからねげへへへ』

謙「(この子、スズメでも捕まえる気なんかな？
俺、千歳探すの手伝ってくれ言うただけなんやけど…)」



Aの手には１本のタコ紐

それは雑木林の道に置いてある
ざる(籠)をうまい具合に支えてる棒へと繋がっていた



『いいですか？
この特製トラップに掛かって、ターゲットが怯んだ隙を謙也さんがその丁度その辺にあった虫取り網で捕まえるのです！』

謙「丁度て、タイミング良すぎやろ…」



まあ簡単に言えば普通に見つけたら話しかければいいのに
Aに頼んだせいで、変な罠と設定まで作られ
いつの間にか、呼び戻すのがただの捕獲になっているのだ




因みに二人は横の低木に隠れている。
謙也は、人選ミスだと密かに思っていた




謙「あ、千歳来たな」

『…ごくり』




ターゲットである千歳は下駄を鳴らし雑木林を歩く
自然を楽しんでいるのか、はたまた何かを探しているのか…




謙「…なぁ、今更やけどあんなんに引っかかるんか？」

『ふふ、ご安心を
既にデータは収集済です』


千「ん、これは…」



『今だっうおおおおっ！謙也さんっ！』

謙「うおっ、まじか！よっしゃあああああ！」




シュパッ…




千「…なんね？」




頭に虫取り網を被せた千歳に、それを被せた謙也
やけにやりきった感を出すA


敢えて言おう、コントではない




『作戦は成功ですね！謙也さん！』

千「なんね？謙也の差し金ばい？」

謙「んなっ！ちゃうわ！
つか千歳！すぐふらふらとせんといてや！」

千「すまんすまん、ばってん見つけたとよ！」




キラキラとした目で千歳は罠の下に置いてあった物を掲げる
トラップに魅力のある物を仕込んで置かないとそりゃ誰も近寄らないからな



『ふむ、やはり柳先輩のデータ通りでしたか』

謙「なんでも知ってるんやな、柳くん…」



千歳の手には近所のトトロさんのぬいぐるみ
彼のトトロ探しの放浪癖はマジのようだった





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