妹の様子がおかしいんだが ページ37
.
『………』
皆さん、こんにちは
幸村です。あ、妹じゃなくて精市の方ね
幸「A、どうしたんだい？箸が止まってるけど」
モーニング、そしてディナーはバイキング
けど、ランチは幾つかある中の定食を選ぶのがこの施設のスタイル
運動の中間時間だから、食べ過ぎず少なすぎず
バランスのいい…
四天宝寺の白石的にいうと無駄のないエクスタシーな昼食…かな？
因みに俺の今日のメニューは煮魚定食
そして…
幸「中華なんだから野菜が入ってるに決まってるじゃないか」
『うぅ…けど…』
今日は中華だと張り切っていたAだが、問題が発生
俺の妹はピーマンが食べれない
ヤツを発見してさっきまで意気揚々と進めていた箸を止めた
幸「他の物と一緒に食べれば平気だって、食べてごらん？」
確かに俺も苦手な物に心当たりがない訳ではない
けど俺は知ってる。
母さんやおばあちゃんがAが嫌いな物も食べれるようにって小さいく刻んだり工夫してること
だからいつもは知らないうちに食べてる事が多いけど…
『んっんー…やっぱむりっ！』
何度か箸を持って挑戦するけど口に入る事は無く再び遠ざがってしまう
いったい、どうしたものだろうか…
幸「そうだ、じゃあ俺の魚１口あげる
それと一緒に食べてみたらどう？
よく煮てあるから味がしみてるし」
『うーん…』
１口サイズに切った魚をAの皿の上へと置くと彼女はそれに細く切られたピーマンも乗せた
『…いざ、、』
ふるふると眉間に皺を寄せて、そんなオーバーななんて言いたいけど見守る
口に放り込むとAはギュッと目を瞑って噛み始めた
幸「どう？」
『〜〜〜〜っ…にがい…』
はは、やっぱダメだったか
煮魚の煮汁は少し甘め
やはり炒めたピーマンだとそっちの方が味は勝るか
幸「ふふ、じゃあそのお皿ちょっと借りるね」
『え？お兄ちゃん！？』
そう言うと、兄は妹のお皿から器用にピーマンだけを取り除き緑色を無くした
幸「今日だけだよ」
『…ん』
少し照れながら俯くA
小さな声で「ありがとう」と聞こえた
クスッ、たまにはいいよね？
なんだかんだ合宿中、マネージャーの仕事も頑張っててくれるし
幸「クスッ、なんか言った？」
『っ…な、何もっ！』
＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yue.(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！ギャグ？なのはどうも苦手で…ネタができ次第のゆっくり更新ですが、また思いついたら書きに来ますね！ (2017年5月2日 22時) (
レス) id: 327fda9cd8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^ (2017年4月28日 1時) (レス) id: 5050a4539b (このIDを非表示/違反報告)
SAKUYA(プロフ) - yue.さん» ありがとうございます！これからも更新楽しみに待っています^ ^ (2017年2月14日 19時) (レス) id: c017e395ea (このIDを非表示/違反報告)
yue.(プロフ) - SAKUYAさん» バレンタインやれて良かったですｗ本当ですか！？おめでとうございます！次は本命はこれからですか？応援してます！ (2017年2月14日 18時) (レス) id: 327fda9cd8 (このIDを非表示/違反報告)
SAKUYA(プロフ) - ゆえさんの表現力素晴らしいです！読みながら鼻膨らんでます（汚い）いつも潤いをありがとうございます！あと、取り敢えず私立受かりました！一応報告です！！ (2017年2月14日 18時) (レス) id: c017e395ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆえ | 作成日時：2016年11月6日 18時
