【テニプリ】妹コンプレックス!!

ひぐらしがなく前に ページ16

.






その日の夜、



『＿＿＿＿！？』

幸「A、そんなガラスのナントカみたいな顔にならなくても」


学校から帰ればもう既に始まっている夏休み
お兄ちゃんは部活で私よりも遅く帰ってきた


そして告げられた何気ない言葉…



『なん…だと？
私の夏休み〜〜〜〜！！！』

幸「いや、ほら
長期休暇となると生活リズムが崩れるだろ？
Aは特に、ゲームとかアニメだ！って騒いでたし」

『だからって、なんで私まで合宿に行かなきゃなの！？』

幸「それはその…マネージャーを１人連れていく事になって」


嘘だ！！！




帰ってきたお兄ちゃんは、日常会話の如く(日常会話)私にこう言った



「あ、Aー、来週からのテニス部の合宿に君も行くことになったから」

『はー、い…え？合宿！？なんで！？』



と、こんな流れだ。

確かにゲームには魔法力が宿ってる
ただの休日で夜明けまで張り付くレベルに！

しかしそれは明けない夜なんだよ！お兄ちゃん！(パニック)




幸「そもそも、去年の夏はずるいって言ってたじゃないか
合宿なんて青春いいなーなんて」

『言ったけど！言ったんだけど違うよお兄ちゃん！
連れてって欲しいのは合宿ではなく甲子園だよ！』

幸「あいにく俺は野球部じゃないし、連れていけるのは全国大会が行われるアリーナの森だよ」


お兄ちゃんは淡々と私の言葉に返答する
最初は困ったような顔をしてはいたが今ではめっちゃ笑顔

これは間違いなくNOとは言わせない気だ



『やだ、私行かない』

幸「うーん困ったなぁ、監督には既に伝えてあるし先方にだって」

『私OKしてないしお兄ちゃんが勝手に言っちゃっただけじゃん』



今年のコミマは絶対行きたい
きょーこりんとも遊びたいし、予定もある
限定フィギアに並びたいしJPワールドもイベントやるし…



幸「ふふ、A？俺の頼みを断れると思ってるの？」

『頼みじゃないじゃん！行かない！』

幸「ふーん、それじゃあ君はこの１ヵ月以上もある夏休み
アニメだのゲームだの言って堕落し、夜更かしのオンパレード
肌は荒れ、夜食でニキビに太り、目の下のクマは取れず無残なモブになってもいいって言うのかい？」

『ゔ…』



幸「駅前のあの店のプリンセスクレープ…」

『行くっ！！』




即答、あの店のプリンセスクレープとはそれ程の魅力
何より値段もプリンセス級…

食べたいが、やはり手が出せずにいたそれを掛け合いに出されては了承せざる負えない


無念であります…







_

雪の子 とは [ 検索 ]→←やりまくるぞ！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す