追憶 17 〈過去編〉 ページ18
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その日の放課後……。
私は、近くの公園に来ていた。
ふとバスケットコートが目にとまった。
私は、バスケットコートの方へと足を運んだ。
バスケットゴールを眺めていると、後ろから声がした。
「Aさん?」
そこには、友達をつくるきっかけをくれた彼がいた。
私は頭を下げ、礼を言った。
「ありがとう。あなたのおかげだよ。今日友達ができたんだ。」
彼は
「礼には及びません」
と優しく笑った。
彼はバスケットボールを私に見せて
「相手…お願いします」
と言った。
私はバスケ経験はないが、小説で読んだことがあるのである程度はわかる。
「も、もちろん!私なんかでよければっ!」
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「はぁっ、はぁっ…」
「はぁっ、…ふう……」
私達は息を切らしていた。
結果は、3-2で私が勝った。
「Aさん、本当に初めてですか……?」
「あ、うん…ちょっと小説で読んだくらいで」
彼はすごいです、と言ってまた笑う。
「……もうこんな時間ですね。」
「本当だ、帰らなくちゃ」
時計を見ると、5時を指していた。
「またお相手お願いします」
「う、うん!」
そして私の引っ込み思案な性格は消えていき、私は沢山の友達と遊ぶようになった。
彼と遊ぶことは減っていった。
いつの間にか彼は影が薄くなっていき、クラスから姿を消した。
こうして、私は彼のことを忘れていった。
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威風堂々 - ありがとうございます!ありがたきお言葉…(((o(*゚▽゚*)o)))更新は亀になると思いますが、頑張ります! (2016年6月22日 6時) (レス) id: 9b52e74451 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - 続きはないのですか? 転校してきた後のストーリーが見たいです! よろしくお願いします! (2016年6月21日 22時) (レス) id: 97b0709fbc (このIDを非表示/違反報告)
威風堂々 - ありがとうございます!頑張ります (2016年5月29日 14時) (レス) id: 9b52e74451 (このIDを非表示/違反報告)
794鶯平安京 - 面白いです!更新頑張って下さい! (2016年5月29日 14時) (レス) id: 7e6e7f9b95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:威風堂々 | 作成日時:2016年5月29日 12時