二百三十三話。 ページ34
Aside
「起きたか。」
目を開けると先生がそこにはいた。
外を見るとだいぶ暗くなっている。起き上がろうとすると睨まれたので起き上がるのは諦めることにした。解せぬ。
「覚えているか。」
「バスから記憶ないです。」
「バスの中で倒れたんだよ。大方キャパオーバーってところだろ。他人にも自分にも使いっぱなしならそりゃそうなる。」
あきれたように先生にそう言われた。
何も言い返せないな、これは。少し寝たら落ち着いたのか、もうほとんど異常はなさそうだった。最後に先生とお茶子ちゃんの焦ったような声が聞こえた気がする。
心配してくれたのだろうか。
こんな私を心配するような人間などいないと思っていたのだけれど。
「調子はどうだ。」
「問題ないです。」
そういうが相澤先生は私のほうに手を伸ばして額を触ってきた。先生の手は冷たくて気持ちがいい。離れてしまうのがなんだか名残惜しかった。
「まだ熱がある。よくこれで問題ないなんて言えたな。」
それで熱があるんだな、と自覚した。
「大丈夫です、動けます。」
熱が出たくらいで授業を休むわけにはいかない。明日から始まるのだし、ちゃんと準備をしたい。
「悪化したらどうする。ともかく、リカバリーガールも言ってたが三日は安静だな。個性も使うな。自然治癒だ。」
「うえ。」
「さっさと治すんだな…ちょっと待ってろ。」
先生の電話がなってそれに先生は出た。
電話の内容は聞こえてこないけれど、でもどんどん怒っていくのが分かった。誰か何かやらかしたのかな、これは。
「A、寮までおくっていく。」
「はい？」
「馬鹿どもが馬鹿をしたからここが騒がしくなるんだよ。静かなところのほうがいいだろ。」
「あーっと、部屋はちょっと…。」
いろんな意味で見せられないんだよなあ。
だって何にも物がないんだもの。
「わかってる、部屋までは入んないよ。そこまでしたら俺は犯罪者だろう。」
それにほっとした。
それからすぐにベッドから起き上がって、何度も具合のことを聞かれながら寮までの道を歩いた。
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猫(プロフ) - 凄く面白いです！！更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (
レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています！続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
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