二百三十二話。 ページ33
Aside
皆喜んでいるけれど、やっぱり落ちてしまった人は落ち込んでいる。
仕方ないよな。
あのヤンキーくんでさえ、いつもと様子が違うもの。そう思っている中で目良さんが落ちてしまった人にもチャンスを上げるみたいなことを言っていた。
ヤンキーくんと轟くんはそれに一瞬で食らいついた。
そりゃそうだよね。二人ともちゃんとヒーローになりたいのが伝わってくる。ちょっと問題があっただけでそれを糧にできる人たちだもの。
「二人とも、頑張って。」
ふと、口をついて言葉が出た。それに二人は反応して私のほうを見た。
「当たり前だ！！」
「おう。」
「早くしないと置いてっちゃうよ。」
「Aちゃんホントにやりそうやわ…。」
それからみんなでバスに乗った。あまり使いすぎるわけにもいかないからそうなってからようやっと個性を切った。
超回復はとても万能な個性だ。
私は自分には少しの、ゲームでいえばほんのちょっと、ごまかし程度のバフしかかけていない。超回復を普段かなり使っているのに疲労で死ぬ時があるのはそういうので積み重なるものが一度解くことで一気に解放されるから。
それで、今日は今までにないくらいに使った。
ごまかすために超回復を使おうとしたけれどもう使えなかった。今まで息を吸うように使っていたのに。バグが起きたように体が使い物にならない。
「Aちゃん！？」
隣に座っていたお茶子ちゃんの声がする。
個性を使わないと、そう思うのにうまく体が動かない。ここ最近はまだまともにご飯も食べていたのにな。急に普通の人と同じ量は食べられないから抑えていただけなのに。
「、大丈夫、だから。」
「大丈夫じゃないよ、酔った？個性は、使える？」
「無理、」
「…どうした。」
先生の声がする。
なんでこんなに安心するんだろう。
ふわふわした頭で考えながら意識が落ちていく。
なにもきこえなくなっていく。
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猫(プロフ) - 凄く面白いです！！更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (
レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています！続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
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