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お兄ちゃんと末っ子 ページ34
凛月「サボっていいなら俺も休んでたいんだけど」
そう話す凛月の紅い瞳にある人が映った。
零「お〜い凛月〜!!!お兄ちゃんじゃぞ〜!!!!!!」
／
お兄ちゃんじゃぞ〜お兄ちゃんじゃぞ〜お兄ちゃんじゃぞ〜
＼
まるでエコーがかかってるかのように聞こえる零の声。
凛月を見かけ満面笑顔で手を広げて飛びつこうとした。
そんな零を綺麗にかわし、ぐふっと声を上げる兄に向かって
凛月「誰。」
零「なんてこと言うの凛月…
お主の、お主のお兄ちゃん！じゃぞっ」
ほれっほれっ全身お兄ちゃんじゃぞと手を広げ周りを回る零に凛月は迷惑だなぁ…通報する？とこぼした。
(兄者、にに者にはあんな感じなんだ…
私にはあんな態度取ったことない癖に。)
物陰から2人を見ていたA。仲の良さに疎外感を増長させた。
(私なんかいなくても2人はなんも変わらないんだね。やっぱり要らない子なんだ)
凛月「俺には可愛い妹しか居ないから。Aも俺しかお兄ちゃん居ないから。こんな不審者知らなーい」
零「なっなっなんてこと言うの凛月……我輩は可愛い凛月と可愛いAのお兄ちゃんなのじゃっ…」
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作者名：杏 | 作成日時：2023年10月23日 19時
