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兄者と棺桶と末っ子 ページ14
Your side
懐かしい匂い。
安心する匂い。
ぱち
「あれ…」
目を覚ますと見知らぬ教室。
目の前には
「うげ、兄者…」
零「目が覚めたか??」
私、兄者の腕枕で寝てんの?!
「なんで兄者がここに…」
零「廊下で倒れていたところをわんこ達が見つけてくれたのじゃ」
「そうだったんだ…」
零「体調はどうだ？？」
「うん、もう大丈夫。ここどこ？」
零「ここは軽音部の部室じゃよ。」
「何この棺桶…」
零「我輩の寝床じゃよ。冷暖房完備じゃよ〜」
「趣味悪…」
零「ほれ、我輩達以外には誰もおらんからもう少しおやすみ」
ぽんぽん……とお腹を撫でられる。
その手は大きくて優しくてあったかい。私はこの手が大好き。
「うん……ありがとう……」
再び私は眠りについた。
零「ははっ寝顔変わってねーな…」
「ん……れーにぃ……行かないで……」
零「もうどこにも行かねーよ」
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たんぽぽ - 面白かったです！ (5月7日 15時) (
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作者名：杏 | 作成日時：2023年1月3日 19時
