瀬名VS無表情【あんスタ】 (ページ21)

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にじゅういちページ21

現在泉side

椚「その後、Aは事務所を退所。少しだけ個人で仕事を受けていたようですが長くは続かず引退…ここまでは2人も知っている事ですね」

泉「はい。そこからは全くと言っていいほど情報が入ってきませんでした。」

嵐「アタシも最後に会ったのがその日だったわ」

Aの母親に怪我をさせられたといっても、叩かれそうなAを庇って俺がビンタされて口を少し切っただけ。

それを見た俺の両親が激怒し、少し揉めたと聞いていたけど…事務所で口論になったことは知らなかった。

椚「退所してからは今までは事務所がセーブしていた仕事を上回る程の仕事をご両親は受けていました…

日に日にやつれていくAを見て、Aへのオファーは減り、仕事が無くなってご両親は大激怒でしたね」

嵐「事実上の引退って聞いていたけどそういう事だったのね…」

椚「仕事が無くなったこともそうですが、この頃Aが大怪我をして入院したんです。」

泉「？！」

嵐「まさか、それが泉ちゃんの事を忘れちゃった理由…？」

椚「…そうです。」

頭を鈍器で殴られたような衝撃。
俺が守ってあげるって約束したのにAを守ることが出来なかった…

椚「あの頃のAはもう限界だったと思います。そして、とうとう我慢を超えてしまったんでしょうね」

嵐「どういうこと？」

椚「歩道橋の階段から転落し大怪我をしましたが、A自ら落ちたという目撃情報もあったんです…」

泉「ちょっと待ってよ！！そんなことがあってなんで椚先生となるくんはAが覚えていて俺の事を忘れてるわけぇ？！」

椚「それは……」