瀬名VS無表情【あんスタ】 (ページ28)

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にじゅうはちページ28

「素敵な服だけど無理なの」

みか「なんか理由あるん？」

「私、怪我の後遺症で制服すらひとりで着れないから」

みか「怪我の後遺症？」

「うん。左腕の可動域少ないの」

Aがぎこちない動きをする左腕を見せる。

みか「ほんまや。さらにお人形さん見たいやなぁ」

宗「…手伝えば着れるということだね」

「そういうことですね」

宗「ならば早くそう言いたまえ。こちらに来るといい」

宗が手招きをして裏へ呼び寄せた。

ーーーーーー

みか「おおお！Aちゃん可愛いなぁ！」

宗「僕の見立ては間違いではなかったね…！！」

ワインレッドのコルセットスカート
ブラックのアンティークブラウス
とチョーカー
革の手袋にブラウンのレースアップブーツ
黒髪は耳の下で結われ緩く巻かれている。

宗「よく似合っているのだよ」

法悦の笑みを浮かべる宗。

「んふふありがとうございます」

宗「……麗しくも愛おしいマリオネット…」

着せてもらった服が嬉しかったのかAが微笑むと宗は泣き崩れた。

「モデル辞めてからこういう服来てなかったからうれしい」

みか「手芸部入ったらお師さんが沢山作ってくれるで！」

「私、お裁縫できないよ」

宗「君が入部してくれるなんて嬉しい限りなのだよ！服なぞこの僕が君に合う完璧なものを用意するのだよ！」

「考えときます」