五十二輪目 ページ10
敦side
「急に走りだしたからビックリしたよ……」
花火が始まっちゃうと思ったからついつい、と笑いながら謝るAちゃん
僕たちは海のすぐ目の前にあるベンチに座る
「なんか、初めて二人でデヱトした時のこと思い出すなぁ」
あの日も、こうやってベンチに並んで座ってた
「そうだね、あの日は敦くんが随分と積極的だったよね〜」
「ちちょっ!?」 「冗談だよ」
僕が慌てている様子を見て優しく笑って、空を眺める
「敦くんが私に告白してくれて嬉しかったよ、ありがとう」
「いきなりどうしたの?そんなこと」
「何となく言ってみたかっただけ、かな」
Aちゃんはまた切なげに言い、横を向いて咳き込む
今日のAちゃんは何処かが可笑しい
僕がコーヒーの話をした時やゲッカビジンを指差した時、
何故か寂しげに笑ったり、切なげに見つめていたり
もしかしたら、僕と会っていなかった一か月の間に何か起こったんじゃないのか?
Aちゃんの表情を見ようとするも、横を向いて咳き込んでいる為確認出来ない
意を決して何かあったのか聞こうとしたその時、Aちゃんがベンチから立ち上がった
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かなう(プロフ) - コメントありがとうございます。完結させてから随分経っているのにも関わらずにこうして味わって読んでくださってとても嬉しいかぎりです。これからも砂漠のうさぎさんのように思ってもらえるような作品を書くために精進したいと思います。 (2019年12月12日 22時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - また、読み進めるごとに作者さまの表現力も上がっていて、より世界観に浸ることができました。素敵な作品をありがとうございました。長文、乱文失礼しました。 (2019年12月8日 22時) (レス) id: ad3e66ea3f (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - 完結からかなり経った作品のようでしたが読ませて頂きました。花言葉をモチーフにしたお話はベタではありますが、聞き慣れないダイヤモンドリリーという花を選んだ着眼点が好きです。お話の雰囲気も切なすぎず甘すぎずで、丁度良い温度で進む物語だなと感じました (2019年12月8日 22時) (レス) id: ad3e66ea3f (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - かなうさん» そうですね(*´ー`*)調べてみたいと思います笑 (2018年9月23日 23時) (レス) id: 3a874cc5aa (このIDを非表示/違反報告)
かなう(プロフ) - 紅茶さん» それと、紅茶さんや紅茶さんの大切な人の誕生日花を調べてみたりとか、花言葉と触れ合ってみるのも新しい魅力を感じられるのではないでしょうか。 (2018年9月23日 22時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなう | 作成日時:2018年2月9日 21時