五十一輪目 ページ9
敦side
「もうあっという間に夕方になっちゃったね」
「早いね〜なんか寂しいかも……」
二人で、もうすっかりオレンジ色に染まった空を眺める
「時間的に多分次で最後になっちゃうと思うけど、何処に行く?」
遊園地の地図を広げて見せながら問いかける
「じゃあ……うん!此処かな」
Aちゃんが最後に行きたいと指差したのは、色々な花が咲いているフラワーパークだった
「いいね!行こっか!」
「綺麗な花が沢山咲いてるねぇ〜」
今僕たちが居るエリアには、秋に咲く花を中心に咲いている
「敦くん見て!ゲッカビジンが咲いてる!」
Aちゃんがいつも以上にはしゃぎながら、ゲッカビジンを指差す
「Aちゃんって花も好きなの?」
うん、と頷いてからAちゃんは何処か切なげにゲッカビジンを見つめる
「ねえねえ敦くん、花言葉って知ってる?」
「ラベンダーは期待、桜は精神美」
Aちゃんは通路を歩いていき、ある花の前で立ち止まる
「じゃあ、ダイヤモンドリリーってなんだと思う?」
くるっと僕の方にターンして、綺麗なピンク色の花を見せる
え、えぇっと……と考えていると「まぁ、いきなり言われても分からないか」と微笑む
「どんな花言葉なの?」と聞いてみるとAちゃんは手を口元にあてて
「な〜いしょ!」
と意地悪に笑って、フラワーパークの奥に走っていった
「え!?ちょっと待ってよ〜」
--------------------------------------------------
やっとタイトルが出せた……
最近更新が出来ていなくてごめんなさい!
12人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かなう(プロフ) - コメントありがとうございます。完結させてから随分経っているのにも関わらずにこうして味わって読んでくださってとても嬉しいかぎりです。これからも砂漠のうさぎさんのように思ってもらえるような作品を書くために精進したいと思います。 (2019年12月12日 22時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - また、読み進めるごとに作者さまの表現力も上がっていて、より世界観に浸ることができました。素敵な作品をありがとうございました。長文、乱文失礼しました。 (2019年12月8日 22時) (レス) id: ad3e66ea3f (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - 完結からかなり経った作品のようでしたが読ませて頂きました。花言葉をモチーフにしたお話はベタではありますが、聞き慣れないダイヤモンドリリーという花を選んだ着眼点が好きです。お話の雰囲気も切なすぎず甘すぎずで、丁度良い温度で進む物語だなと感じました (2019年12月8日 22時) (レス) id: ad3e66ea3f (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - かなうさん» そうですね(*´ー`*)調べてみたいと思います笑 (2018年9月23日 23時) (レス) id: 3a874cc5aa (このIDを非表示/違反報告)
かなう(プロフ) - 紅茶さん» それと、紅茶さんや紅茶さんの大切な人の誕生日花を調べてみたりとか、花言葉と触れ合ってみるのも新しい魅力を感じられるのではないでしょうか。 (2018年9月23日 22時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かなう | 作成日時:2018年2月9日 21時