とある少女は能力操作（スキルコントロール）

バスケ部 ページ5

誠凛高校バスケ部はミーティングをしている
いつも聞こえるバッシュの擦れる音やボールの跳ねる音が聞こえないのはとても不思議な感覚だ

「来週辺り、学園都市に行く事が決まったわ」

監督、相田リコは部員に告げた

「「「「「「えぇ―――――――――――!!!?」」」」」」

驚愕の事実に全員(黒子・火神除く)が声を揃えて響かせた

「がくえんとし？黒子なんだよそれ」

「僕もあまり知りませんけど・・・・学校が沢山あるところでしたっけ？」

一般的にはあまり外に情報は漏らしていない
能力の説明は入学が決まった生徒とその保護者によって報告される

「監督！いきなりどうしたんだよ、学園都市に行くなんて」

主将、日向順平は質問する
もちろん今初めて聞かされた事だからである

「本当はもっと早く言う筈だったんだけど忘れてて」

軽く流す
これはかなり重要な事なのだが

「まぁまぁいいじゃねーかよ。ところでリコ、学園都市ってなんだ？」

「鉄平わかってなかったの！？まぁ俺もだけど」

小金井は苦笑いをしながら木吉鉄平にツッコム

「学園都市誕生祭で特別に招待されたのよ！他にも色んな学校も集まるって言ってたし」

報告を終えた後はいつも通りの練習が始まった
黒子は少し顔の表情が堅い
そのことは誰も気づいていない

「・・・・・・」

思い浮かべるのは一人の少女
中学時代に思いを寄せていたが“事件”の事があってからは思いを堅く閉ざした
そしてその少女が“飛び降りた”をした屋上を頭の中でリピートさせる

「(どうして、今になって)」

思い浮かぶのは“死んだ”少女の笑顔
それを打ち消して練習に集中する
学園都市に着いた彼等は驚きを隠せないだろう
その事実は嘘か誠か

学園都市→←外

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