【ハイキュー！！】花魁【進撃の巨人】 (ページ33)

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「お待たせしました」

後ろからコニーに声を掛けられる

ゆっくり、振り向くとそこには

特徴的な髪色をした島原遊郭のある店の番頭さんが立っていた

「遠い所まで御苦労様でした、さぁ、私に着いてきて下さい」

移動しながら、一応自己紹介をする

「吉原の＊＊に務める花魁黒尾鉄朗、です」

『同じく、Aです』

北さんは、頷き

「ええ、存じております…私は××の番頭の北信介、です」

「同じく××に務めるコニー・スプリンガーです」

畏まった雰囲気に緊張しているのかコニーは少し手が震えている

俺は少し気になった事を北さんに聞いてみる

『北さん、貴方は関西弁、というものは喋らないんですか…？』

北さんは少し驚いた後、くすりと笑った

「よくご存じで…、関西弁を喋ると色々面倒なので」

関西弁が好きなお客には率先して話しますけどね

独特な喋り方をした北さんはそれに、と続ける

「遊者達にも、客の前では余り使うなと言っているんで…」

遊者達の苦労は半端なものではないだろう

「さぁ、ここですよ。」店に着き、中に通される

食堂をのぞくと、昼食の取り合いをしていたりしていて

昼頃の遊郭はどこも同じか、と笑う

北さんが、一番激しく争っていたとても似ている二人、

コニーによると双子らしい(…なるほど、似ているはずだ)

に声をかけた

「自分ら、しばかれとうなかったら止めへんか」

二人は「しもうた、北さんや…！」

と静かになった

と、いうか北さんの登場に食堂が静まり返った

これは好都合、と北さんは俺らを呼んだ

コニーが案内してくれる

「こっちです」

「こちらが、はるばるあのお江戸からきたAさんと黒尾さんや」

「お前ら失礼の無いようにな…？」

コニーからの忠告を聞いて自分の自己紹介をはじめる

『只今紹介に預かりました、吉原の××で働く花魁のAです』

花魁という事を知った全体がどよめく

「同じく、花魁の黒尾鉄朗、です」

こらぁえらいこっちゃ、はんぱない客が来よった

初めて聞く関西弁はとても印象的だった

草凪と朝日奈も聞いたら驚くだろうな、と

まさに阿鼻叫喚ともいえる状態に笑いながら思った