かわいい僕のお人形さん ＊blue

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「…何で家出たん？」






「…えっと、」







正直言っていいものなのか少し戸惑ってしまう。






「言えへんことしたん？Aは俺にやましい事あるんか？」







怒鳴りつけるような口調じゃないから余計に怖い。







「…やましいことはないよ」






「じゃあ、言うてみ」





私を見下ろす貴方の目はいつもより比べ物にならないくらい怖かった。







「きのう、忠義から電話きたでしょ、？最後に言いかけたことが気になって…」








「スマホだとバレちゃうから公衆電話使おうと思って外出たら偶然忠義がいたの…」








「偶然ちゃうで。」






「…え？」







「ずっと大倉君はうちに来てたで。それ知って逃げ出したんとちゃうの？」







「なっ…、知らなかったよ！！」







「ほんまのこと言え」







「ほんとだよ！信じて…！！」







「嘘やったら…、もう許さんからな」








そう言って私を抱き寄せる。






その体温が暖かくてさっきまでの恐怖はなくなった。

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