お前のこと、押し倒してやるから

３６話　落ち着く、かな？ ページ37

あ｢誠さん！私、行ってきたよ。｣

誠｢ちゃんと伝えられた？｣

あ｢多分…。｣

後悔は無い。これでよかった。

誠｢もしかして、断ったこと気にしてる？｣

図星をつかれる。失恋の痛みは分かっているつもりだから。

俯いてしまう。

誠｢大丈夫だよ。京介だってそれで良かったって思ってるよ。｣

あ｢…そう、ですよね。｣

告白するのもされるのも苦しいものなんだと思った。

誠｢泣いても、いいよ…？｣

あ｢大丈夫です…。｣

ここで泣いちゃダメだ。

誠｢無理、したらダメだよ？｣

頭を撫でられる。

あ｢うん…。もう、だいじょう…ぶ…？｣

誠さんは私を抱きしめる。

誠｢落ち着く、かな？｣

誠さんは温かくて優しくてとても落ち着く。

あ｢うん…。｣

でも、恥ずかしくて顔を上げられない。



誠｢A、大好きだよ。｣

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