お前のこと、押し倒してやるから

３０話　ごめんね？ ページ32

誠｢ごめんね？こうするしか考えられなかった。｣

あ｢…私…人を好きになりたくないです。｣

そのせいで誰かが傷つくから。

４年前の私のように。

誠｢でも、そのおかげで誰かが幸せになれるんじゃない？｣

あ｢…でも。｣

誠｢みんなが幸せになんてなれないよ？｣

確かにそうだ。いつまでも夢ばっか見てるのは私だ。

誠｢そのかわり、一緒に幸せになりたいって人は必ずいる。｣

誠｢だから生まれてきた人は必ず幸せになれるんだ。｣

あ｢私も幸せになれるの？｣

こんなに醜い私でも、幸せになる資格はあるの？

誠｢なれるよ。僕がしてあげる。｣

あ｢…私、誠さんが好きです。｣

私を助けてくれた。幸せにしてくれた。

そんな誠さんが、本当は好きだった。

誠｢ありがとう。僕も好きだよ？｣

両思いになれたのはいいけど。、京介が心配でたまらない。


あ｢ねえ、京介に謝りに行こう？｣

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