お前のこと、押し倒してやるから

２０話　なぁ、家来ないか？ ページ21

そのまま家へ帰ろうと道を歩いていた。

何事もなく家のドアを開けることができると思っていたのだけれど。

あ｢あ…。｣

目の前を京介が歩いている。

どうしよう…。

変に避けるのも嫌だしな。

京介は私のことを見つけたようで、小さく手を振った。

仕方なく手を振り返した。

京介｢…なぁ、家来ないか？｣

あ｢うん。｣

いきなり言われて反射的に答えてしまった。

また、やってしまった。

それに気のせいか京介の機嫌が悪そうだ。

京介｢ほら、行くぞ？｣

そのまま、家へ向かっていった。

あ｢ねぇ、アンタ行方不明者になってるんだから引きこもってないと…。｣

京介｢行方不明とかいつの話？普通に出歩いてるんですけど。｣

心配して損した。そして、それに加えて

京介｢行方不明とか普通すぐバレるだろ？｣

あ｢え、じゃあずっと…？｣

京介｢ああ。そういうことにしてたほうが邪魔されないしな。｣

あ｢邪魔って、最初からそれが目当て？｣

京介｢あー、気づいちゃった？だったらどうしたらいいか、分かるよな？｣


どうしたら良いの？

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