doll＊468 ページ28
櫛｢それでは参りましょう、リュウセイ。
…お父様の元へ。｣
青｢…あぁ。｣
兄弟全員の魂と一体となった俺は…寂しさを胸の奥に仕舞い込み、7体の人工精霊と共に立ち上がった。
…でも、遂にお父様にお会い出来るという嬉しさと同時に、何かを忘れてるような…そんな感覚がして立ち止まった。
青｢……あっ、ジュンタのボディっ！！どこに行ったんやっ！？｣
さっきまで…この腕に抱いてたジュンタ。
…その姿がどこにも見えへんくて、キョロキョロと辺りを見回して捜してたら…
やけに落ち着いた様子の櫛引が、【大丈夫ですよ】って小さく笑った。
櫛｢第1ドールのジュンタなら、”あるべき場所”へ帰りました。
…どうか、ご心配なさらず…あの方の元へ行きましょう。｣
青｢…そう、、分かった。｣
コイツの事はいまいち信用出来ひんけど、ジュンタが無事って事だけは信じる事にして…櫛引の方に向き直って姿勢を正し、【行こう】と一言だけ言うと…
櫛引は、”準備が出来たようですね”ってﾆｺｯと笑顔を見せ、ﾊﾟﾁﾝｯと指を鳴らした。
青｢…えっ？……ｯうわっ！！｣
櫛｢そのように驚かれずとも、こんな事今まで沢山見てきたでしょう？｣
青｢にしても、急過ぎるやろ！｣
瞬きした一瞬の間に周りの景色が変わってたら、そりゃ…驚くなって言う方が難しいやろ。
なんて…腹が立って、高い所にある櫛引の顔を見上げてｷｯと睨みつける。
…やっぱり、被り物を取ってもコイツは…あの道化ウサギやわ。
櫛｢ほらほら、もう怒らないでくださいな。
…ここがどこだが、お分かりになりますでしょう？｣
青｢え？｣
櫛引の言葉にﾊﾟｯと周囲を見回すと、そこは確かに見覚えのある場所。
…最後に来たのは20年も前やけど…覚えてる。
ローゼンボーイズが…俺たち兄弟が……生まれた場所。
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みゅー - とても面白かったです！引き込まれました！！素敵な作品ありがとうございます(*´ω｀*) (2020年4月2日 0時) (
レス) id: dcdf60e661 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - てぃてぃさん» コメントありがとうございます！作者自身若干の不完全燃焼に加え短編集を読みたいという方もいらっしゃいましたので、いつか庭師の双子の活躍も実現できたらいいなぁと思っております(^^)なお、予定については未定ですので、作成出来ない場合もありますm(_ _)m (2019年10月10日 20時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
てぃてぃ - 続編と言うかわからないのですがダイキとトモヒロの二人揃ったときの「夢の庭師」の活躍を見たいです！ (2019年10月5日 1時) (レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - Nagihimeさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなりすみません！そう言って頂けると、とても励みになります！現在連載中の【小さなセカイの中で。】シリーズも宜しくお願い致します(^^) (2019年10月1日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
Nagihime - 凄くおもしろかったです!!!!私は室担の黄色ジャス民なので、ジュンタとリュウタが出てきて嬉しかったです!!これからも応援してます!!!! (2019年9月26日 17時) (レス) id: b07ee6c15c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年5月28日 9時
